まだまだ元気な母ですが、そう何度も東京へ来ることはありません。今回、きっかけがあって突然東京へ遊びにくることになったのですが、意外とどこへ連れて行ったら良いのか分かりませんでした。慌てて母のための1日東京見物コースを作りました。

10:00~東京駅到着

画像1: istock

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久しぶりの東京なので母は少し興奮気味。以前に母が東京駅に来た時は、まだ工事が終わっていませんでしたし、行幸通り側の丸の内駅前広場もありませんでした。あまりの変わりように驚いていました。
行幸通りの御影石が白く輝く歩道を私たち親子は、皇居の方向に向かって歩いていきましたが、振り返ってみると赤レンガの東京駅が美しく建っていました。

丸の内エリアもここ数年で大きく様変わりしました。赤レンガの映える東京駅から近代的な高層ビルが林立する歴史とモダンが融合した街並み。まさに、皇居の入り口として相応しい、堂々たる「東京の入り口」でした。

私たちは少し行幸通りを徒歩で散策しましたが、ここからタクシーに乗って移動しました。車内から丸の内、銀座を通って築地へ向かうことに。

11:00~築地駅

昼食前の早い時間に築地に着きましたので、しばらく築地市場の近辺を散策することにしました。築地市場は豊洲への移転が決まっていますので、今回が最後の訪問になります。そのため、ぜひ母を連れて行きたいと思っていました。

画像2: istock

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もう昼前の時間なので市場は店じまいに向かっており本来の活気はありませんでした。それでも市場を行き来する関係者を眺めながら場内市場をウロウロしました。市場を走っているターレ(構内運搬自動車)の邪魔にならないよう母を助けながら市場を抜け、次に場外市場へ。

場外市場はこのまま築地で継続営業しますので、慌てて見物する必要もありません。しかしプロのための場内市場よりも、一般客を相手に営業している場外市場の方が母には面白かったようです。

場外市場には魚介だけでなく、料理用品や日用品も販売しています。また食品も生鮮ものから加工品、スイーツまであらゆる食に関係する商品が売られていて、見物しながら食べ歩きできる串ものまであります。沢山のすし店や海鮮食事店が並んでいるのも興味深い様子で、結局この近辺で食事をとることにしました。

大勢の人で活気の溢れる小路にある店で海鮮丼などを楽しみましたが、魚介類で溢れるような丼に母は目を丸くしていました。
食べ応えも食味も、さすがに魚介のメッカ築地の店。しっかり親子で堪能しました。

13:00~東銀座

食事の後は徒歩で東銀座へ移動しました。東銀座は築地から歩いて10分程度の場所に位置します。

画像3: istock

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このエリアは歌舞伎を観劇できる施設が複数あり、歌舞伎役者にまつわるものが点在しています。例えば歌舞伎役者が良く出入りするというグルメスポットなんかも…。彼らが愛用する足袋や着物を扱っている老舗なども軒を連ねていました。歌舞伎や役者が好きな母のために、ここで一幕見物の歌舞伎を鑑賞することにしました。

ところで、このエリアでは場所柄とても面白いサービスを行っているところが様々とあります。着物の短時間貸衣装などは外国人にも喜ばれます。数時間だけ着付けを施して着物を貸してくれるのですが、そのまま着物を着けたまま散歩や食事を楽しめます。慣れない者が一日中着物を着けては疲れますが、これなら短時間だけお手軽に「和」を楽しめますね。

歌舞伎を鑑賞した後は、劇場に備え付けられた役者の肖像を眺めながら後にしました。地下にある東銀座駅の構内も歌舞伎に彩られています。2013年にこの地下鉄構内も生まれ変わり、広場として軽食やお土産などが販売されていました。ここも東銀座エリアの見逃せないスポットです。しかも地下鉄直結なので便利なこと、この上ないですね。

そしてそのまま地下鉄で銀座へ移動しました。

17:00~銀座駅

東銀座から銀座までは1駅しかないので、地下鉄を使うまでもありませんが、午前から築地・東銀座と徒歩だったので、さすがに母が疲れているかと思い地下鉄を利用しました。

銀座界隈を見て回りながらちょっとしたプレゼントを母に買いましたが、最近の銀座はファストファッションも多く、以前よりはリーズナブルに。

最後はうなぎで締めくくりました。銀座にある竹葉亭本店で、久しぶりにうなぎを食べました。この竹葉亭本店は江戸時代から続く名店です。正式には木挽町本店といい、大きな一軒屋で営業していますので、料亭のような店構えです。
うなぎ屋なのでうなぎも美味しいのですが、実は鯛茶漬けも絶品です。他にも様々なメニューも用意されているので会席でも使えるお店です。

竹葉亭本店

〒104-0061 東京都中央区銀座8-14-7
TEL 03-3542-0789
営業時間 月~土 11:30~14:30,16:30~20:00
定休日 毎週日曜日、祝日
※銀座には他に銀座店もあり

久しぶりの母との時間は銀座で終了しましたが、振り返ってみると銀座・築地を中心に狭い範囲で1日過ごしてしまいました。

しかし、東京というのはこの狭いエリアに歴史と文化が凝縮されているのですね。距離は近くても、それぞれに別世界のような体験ができたようです。

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