画像: 「恩返し弁当」〜母のひと手間を感じた おにぎり弁当〜

学生時代、毎日早起きをして自分のためにお弁当を作ってくれたお母さん。
喧嘩した次の日も、ちゃんとお弁当を用意してくれていたお母さん。
特別な日には、お弁当に好物をそっと入れてくれたお母さん。

あの頃は照れくさくて言えなかった感謝の気持ちを、大人になった今、息子さんからお母さんへ「お弁当」というかたちで恩返しします。題して、「恩返し弁当」。

サッカーに青春を捧げる息子を支えた、おにぎり弁当

画像1: サッカーに青春を捧げる息子を支えた、おにぎり弁当

今回お母さんへ「恩返し弁当」を作ってくれるのはリョウタさん。お姉さんがいる二人姉弟で、現在は結婚し実家を出て暮らしています。今日はご自宅でお母さんへお弁当を作り、実家近くの公園まで届けにいきます。お母さんと同じ東京に住んでいるけれど、いつでも会えると思ってしまうからか、会う機会が減っているそう。今回は一念発起し、この企画に参加してくれました。

画像2: サッカーに青春を捧げる息子を支えた、おにぎり弁当

リョウタさん「今日はサッカー部時代にお母さんがよく作ってくれた、おにぎりを作ります。あとは肉巻きアスパラと、ウィンナーかな。簡単なものですみません(笑)

画像3: サッカーに青春を捧げる息子を支えた、おにぎり弁当

リョウタさん「普段はあまり料理しないし、お母さんに料理をしてあげるのも初めてですね。上手くできるかちょっと不安です」

画像4: サッカーに青春を捧げる息子を支えた、おにぎり弁当

そう言って、台所に立つリョウタさん。慣れない手つきで包丁を握ります。そんなリョウタさんを心配そうに見つめるのが、妻・ナオコさん。アドバイスなのか野次を飛ばします……二人の言い合いも仲のいい証拠ですね。

夢に全面協力してくれたお母さん

リョウタさん「うちは父が厳しかったので、母がいつもフォローしてくれました。優しくて少しおっとりしている母。僕は学生時代ずっとサッカーをしていて、毎朝5時半に家を出て朝練に向かう日も必ずお弁当を用意してくれていました」

画像1: 夢に全面協力してくれたお母さん

リョウタさん「大学生になると途中から寮生活になり、朝晩は寮の食事でした。お昼は自分で用意するのですが、いつもコンビニか電子レンジでパスタを茹でるような簡単な自炊ばかり。その時に母親のありがたさを痛感しましたね」

画像2: 夢に全面協力してくれたお母さん

リョウタさん「今日のポイントは塩おにぎり。海苔は別で持っていきます。僕がパリパリの海苔が好きだったので、母はいつもこうして分けてくれました。問題はウィンナーですね! タコだった気がするのですが、どう切っていたのか覚えていなくて。確かこんな感じだったと思うんですけど……。」

画像3: 夢に全面協力してくれたお母さん

リョウタさん「あれ……? アスパラに肉巻きって何本をどう巻くの? これじゃ火が通らないし、どうすればいいかなー?」

思わずナオコさんが作り方の指示を出します。何とか無事におかずが出来上がりました。

初めての手作り弁当の出来栄えは?

画像1: 初めての手作り弁当の出来栄えは?

最後に愛情を込めておにぎりをにぎって、完成。色合いにはプチトマトを入れてあります。初めて作ったお弁当にリョウタさんもなんだか嬉しそう。

画像2: 初めての手作り弁当の出来栄えは?

さあ、いよいよお母さんを迎えに行き、サプライズでお弁当をプレゼントします。お母さんは息子さんがからの初めてのお弁当、喜んでくれるのでしょうか?

春の訪れを感じる、新緑が美しい近所の公園

画像1: 春の訪れを感じる、新緑が美しい近所の公園

お母さん「あら? いつも息子がお世話になっています」

息子さんと2人だけの待ち合わせのつもりだったお母さん。リョウタさんが取材のことを説明し、納得されたご様子です。

画像2: 春の訪れを感じる、新緑が美しい近所の公園

お母さん「リョウタは一人息子ですが、優しくてしっかり者。昔からお姉ちゃんとも仲が良く、助け合っていましたね。今は長男としての責任感も強いのか、いろいろなことをしてくれ、結婚してからもよく私のことを気にかけてくれています」

画像3: 春の訪れを感じる、新緑が美しい近所の公園

お母さん「小学生からサッカーを始め、素晴らしいチームメイトに恵まれていつも楽しそうでした。練習は辛そうでしたが辞めたいと言ったことはなく、今も社会人サッカーを続けているようで、こんなにも打ち込めるものに出会えてよかったです」

お母さんが懐かしいお話をしていたら、リョウタさんの顔も緩んできて、なんだか少し子どもの表情に戻った気がします。
さぁ、そんなお母さんに10年越しの「ありがとう」をお弁当という形で伝えます。

愛情の一手間がわかるおにぎりの海苔

画像1: 愛情の一手間がわかるおにぎりの海苔

新緑の美しい公園のベンチに座り、お母さんにお弁当を渡します。息子が料理する姿を見たことのないお母さんは、とてもびっくりした様子。

お母さん「お弁当? リョウタが作ったの?」

ゆっくりとお弁当を開け、真っ白なおにぎりを見つけると、思わず笑みが溢れました。

画像2: 愛情の一手間がわかるおにぎりの海苔

お母さん「いつものおにぎりね」

リョウタさん「我が家は海苔が別なんだよね。作るのに結構時間かかっちゃってさ! お弁当作るのってこんなに大変だと初めて知ったし、いつも海苔一つに手間かけてくれていたんだね」

お母さん「昔は巻いていたのよ。でもコンビニのおにぎりを持っている友達を見たリョウタが、パリパリのおにぎりがいいって言うからこうなったの」

リョウタさん「そうそう、それ覚えてるよ! さぁ食べてください」

画像3: 愛情の一手間がわかるおにぎりの海苔

お母さん「肉巻きが美味しい! これはナオコさんが作ったの?」

リョウタさん「いや、それもちゃんと俺が作ったよ!」

お母さん「え!? 本当? 作れるの?」

息子の手料理に驚くお母さん。リョウタさんもちょっと自慢気のようす。

画像4: 愛情の一手間がわかるおにぎりの海苔

リョウタさん「ウィンナーの切り方がわからなくて……。うちのウィンナーってタコ足にしてた? これであってる?」

お母さん「タコ足にはしてなかったと思うよ(笑)」

リョウタさん「え? うそ、小学生の頃は?」

お母さん「ずいぶん前のことだから忘れちゃったなぁ〜」

画像5: 愛情の一手間がわかるおにぎりの海苔

お母さん「おにぎりはちょっと塩味が薄いです」

リョウタさん「はい、すみません(笑)」

お母さん「ミニトマトが入ってるのね。お弁当作っていた頃はミニトマトとブロッコリーがいつも冷蔵庫に入っていたなぁ」

リョウタさん「あ! しまった! ブロッコリー買ったのに、入れるの忘れてた(笑)」

画像6: 愛情の一手間がわかるおにぎりの海苔

お母さん「ナオコさんとは仲良くしてる?」

リョウタさん「うん、お腹も大きくなってきたよ」

お母さん「赤ちゃんを授かることは奇跡。一生添い遂げたいと思える相手に出会えたことも奇跡。子供が元気で幸せになって、これ以上嬉しいことはないわね」

リョウタさん「……ありがとう」

画像7: 愛情の一手間がわかるおにぎりの海苔

お母さん「ごちそうさまでした。またお願いしますね」

リョウタさん「え? また(笑)?」

お母さん「次は何作ってもらおうかな〜何なら作れるの?」

リョウタさん「パスタとか……? もっと練習しなきゃだね」

画像8: 愛情の一手間がわかるおにぎりの海苔

毎日のお弁当に詰まっていたもの

画像1: 毎日のお弁当に詰まっていたもの

毎日、お母さんが作ってくれていたお弁当。それはいつか下の世代の手に渡る、家族のバトンなのかもしれません。たくさんの愛情が詰まったお弁当は、今度は彼のお嫁さんが作ってくれるのでしょう。でも、ふと思い出すのはお母さんのあのお弁当。青春時代を一緒に過ごしたお母さんのお弁当は、かけがえのない宝物なんですね。

いつでも、どこにいてもあなたのことを気にかけてくれる家族に、ちゃんと「ありがとう」を伝えていますか? 普段なかなか素直に感謝の言葉を伝えづらい家族だからこそ、あなただけのかたちで「ありがとう」を伝えてみませんか?

画像2: 毎日のお弁当に詰まっていたもの

ライター/板橋葵
写真/高山諒(ヒャクマンボルト)
編集/サカイエヒタ(ヒャクマンボルト)

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