みなさんも、両親へのプレゼントで「肩たたき券」を作った思い出、ありませんか?
パパやママの喜ぶ顔が見たくて、小さな自分にできることを一生懸命に考え、つたない文字でカードに描いて贈った、あの時の素直な気持ち。
大人になってもう一度あの頃の気持ちを思い出したとき、贈りたい「肩たたき券」はどんな内容に変わったのでしょうか。
プロのイラストレーターさんがその想いをカードに描き、今だからできる「肩たたき券」をご両親にお贈りします。
カードをプレゼントするのは、東京在住の遥さん。
大学卒業後は地元・兵庫や東京で働いた後、現在は専業主婦をされています。
子どもの頃にも、短冊のような形で、切り取って使うタイプの「肩たたき券」を作り、ご両親にプレゼントされたことがあるそうですが、ご自身も親になった今、数十年ぶりに「肩たたき券」を贈ります。
カードを手掛けるのは、東京・神奈川を中心に似顔絵師として活躍するぜんごゆうこさん。
もともとは編集やイラストレーターのお仕事をされていた後、似顔絵師をしているご主人の影響もあり、似顔絵師の勉強を始めたそう。
2人とも同年代&同じ年のお子さんがいらっしゃるということで、すぐに意気投合し、ママトークも交えながら話が弾みます。
アップデート「肩たたき券」に込める想い
カードに描く「肩たたき券」は4枚。
それぞれのカードの内容や、そこに秘められた想い、実現できたらしてあげたいことなど、遥さんのご両親への気持ちを、ぜんごさんは丁寧に聞いていきました。
その1.Skypeでだんらんする券
遥さん「いまでもスカイプを使うことはあるんですけど、私からだけじゃなくて、私や息子の声が聞きたいときなど、両親に気軽に使って欲しい。私が子どもの頃は、家族みんなで食卓を囲むのが当たり前でしたし、スカイプを繋ぎっぱなしにして、お互いの家の実況中継のような(笑)、家族だんらんの時間を共有したいです」
その2.羽生結弦のアイススケートを観に行く券
遥さん「母はけっこうミーハーで(笑)。TVで応援するのはもちろん、家族の写真と並んで羽生くんの写真を飾っていたり、一昨年にはファンの聖地でもある「弓弦羽神社」に初詣にも行きました。目の前で羽生くんが滑っている姿を見せてあげたら、泣いちゃうかも!」
その3.おかあさんの全身コーディネートをする券
遥さん「昔から父や子ども優先だった母。今でも一緒に買い物に行ったときにステキな服を見つけて「買ってあげようか?」って聞いても、絶対買わないんです。せっかくなので、パーソナルスタイリストさんにお願いして、全身コーディネートをプレゼントしたいです。いつも白や黒、グレーの色が多いので、母に似あうカラフルな色を見つけてみたいです」
その4.東京ディズニーシーへ行く券
遥さん「アトラクションよりも、園内の世界観まるごとを楽しめるテーマパークが好きな両親で、ディズニーランドやハウステンボス、海外にも連れて行ってもらいました。今でも地元で「USJに行こうか」というと、一番うれしそうにしているのは父かも。ディズニーシーでは、インディ・ジョーンズのアトラクションで、いろいろ探検したいです」
そっくり似顔絵に興奮!制作過程も楽しいカード作り
内容が決まったら、どんなイラストにするのか、文字の配置などを鉛筆で下描きしながら決めていきます。
ペンを使って描き始めると修正できないので、下描きでも本番さながらに描き込んでいました。
構成がまとまったら、本番となるカードに着手。
数十本ものカラーペンや色鉛筆、シール、マスキングテープなどを駆使して、どんどんカードが華やかに彩られていきました。
カードが完成したときには、遥さんも大喜びで写真をパチリ!
さらに、ぜんごさんが楽しそうに絵を描く姿に触発されたのか、同席していた遥さんの息子さんも、はしご車や水族館の絵などをたくさん完成させていました。
完成した4枚のカードは、遥さんがセレクトしたかわいいリースと一緒にご両親にお贈りします。
十数年ぶりの「肩たたき券」に、お母さんは?
ご両親にはナイショで贈ったプレゼント。受け取ってすぐに、遥さんへ喜びの連絡があったそうです。
興奮冷めやらぬ間に届いた、お母さんのうれしいお声をご紹介します。
お母さん「スカイプは離れていても一緒の空間にいるような気持ちになれますよね。娘が実家に来たときに全部設定してくれて、初めて東京と繋いだときは本当に嬉しかった。娘や孫と一緒に食卓を囲むなど、毎日でも利用したいです」
お母さん「大好きな羽生くん!カードに名前が描いてあるだけでテンションが上がります!先日も羽生結弦展で衣装や写真をたくさん見られて幸せでしたが、アイスショーもぜひ行きたいですね」
お母さん「いつも同じようなコーディネートになっちゃうんですが、若い人の感覚でぜひ教えて欲しいです。せっかくなので『お化粧をキレイにしてあげる券』も追加してもらって、いつもとは違うママに大変身させて欲しいです!」
お母さん「一度ディズニーシーに行ってみたかったんです。昨年の夏は、娘がなにわ淀川花火大会の有料観覧席をとってくれて、とても感動しました。もっと遡れば、就職して初めてのお給料で家族を船上ディナーに招待してくれたこともありました。モノをもらうのもうれしいですが、一番の思い出になるのは、やっぱり楽しい、嬉しい“記憶”ですね。ディズニーシーでもそんなステキな思い出がつくれたらいいなぁ」
贈られたカードとリースは、早速お家に飾ったというお母さん。
心から喜んでいるのが伝わってきますし、贈り主の娘・遥さんにも、感謝のメッセージが届いたそうです。
お母さん「プレゼントのおかげで、これからの楽しみが増えたよ。本当にありがとう」
幼い頃と変わらない「肩たたき券」を贈る想い
今回も、家族の歴史や絆が詰まった、ステキな「肩たたき券」を届けることができました。
カードを受け取ったご両親の喜びはもちろんですが、ひとつひとつ出来上がったカードをうれしそうに眺める遥さんの笑顔も印象的でした。
今後もプロとして活躍するイラストレーターさんや似顔絵師さんたちが登場し、あなたの「肩たたき券」をステキにアップデートしてくれます。お楽しみに!
(編集・ライター・カメラ/小林梢 カード制作/ぜんごゆうこ)