前編はこちら)

画像: 母娘の学び旅 VOL.1〜西脇・姫路編<後編>

母と娘が共通のテーマを探して出かける「母娘遠足」。前編では、「tamaki niime」のものづくりに触れた絵里佳さんとお母さん。後編では、場所を姫路市へと移動し、美味しいコーヒーとは?を学ぶため、コーヒー専門店「はまもとコーヒー」を訪れます。

お店は、世界遺産・姫路城からすぐ近くの商店街の中。間もなく到着です。

美味しいコーヒーの淹れ方教室で新発見の連続

画像1: 美味しいコーヒーの淹れ方教室で新発見の連続

訪れた「はまもとコーヒー」は、1975年から営業するコーヒー専門店。世界中のコーヒー豆を販売する他、サイフォンで淹れるまろやかで香りが高いコーヒーを提供している有名店です。

画像2: 美味しいコーヒーの淹れ方教室で新発見の連続

今回二人は、お店の2階で月1回開催されている、ペーパードリップによる美味しいコーヒーの淹れ方を学べる「コーヒー教室」に参加。

2000年から始まった教室で、これまで何と2000人以上も参加し、3ヶ月先まで予約がいっぱいという人気の教室。今回は、二人のために特別に開講していただきました。

画像3: 美味しいコーヒーの淹れ方教室で新発見の連続

教えてくださるのは、オーナーで、コーヒーインストラクター2級の資格を持つ浜本卓弥さん。八百屋から転身してコーヒー専門店を始めた初代のお父様を継ぎ、1988年から店長に就任。

コーヒーに造詣が深く、店頭に立つだけでなく、コーヒーファンを増やすために、様々なところで教室を行っているマスコミでも話題の方です。

画像4: 美味しいコーヒーの淹れ方教室で新発見の連続

ひと通り解説が終わったら、先生が二人の目の前で実演してくれます。

先生「お湯は3回に分けて入れます。1回目は真ん中にそうっとお湯を置くように……」
絵里佳さん「むずいな…」
先生「2回目のお湯は真ん中に注ぎ、白い泡が出てきたら円を描きながら全体に広げます。この泡はアクです」
絵里佳さん絵里佳さん「真ん中から外…真ん中から外…(エアでシミュレーション中)」
先生「3杯目はいっぱいいっぱいまで入れて、淹れたコーヒーが分量まで達したら、まだ落ちている途中でも捨てます」

二人「えーーーっ!!?」

絵里佳さん「わたし、落ちるまで待ってたー」
先生「落ちるまで待つと、アクまで淹れてしまうことになり、えぐみが出てしまうんです。最後に淹れたコーヒーをかき混ぜて濃度を均一にします。では、私が淹れたコーヒーを飲んでいただきましょう」

画像5: 美味しいコーヒーの淹れ方教室で新発見の連続

二人「う〜ん!おいしーーー!!!」
お母さん「濃い方が美味しいね」
先生「飲み終わると、また香りが戻ってくると思います。ビターチョコレートのような甘い香り…この香りは、ある程度濃くないと戻ってきません」
二人「へぇぇ!」
先生「では、実際にやってみましょうか?順番に……」
二人「えっ……」
絵里佳さん「ママから!ママから!」
お母さん「嫌やママ。絶対下手やもん、できるわけないもん」
先生「同じ器具、同じ豆を使っても淹れる人が違うだけで、味が変わることを体験してみてください」

美味しいコーヒーを目指して、いざ挑戦!

画像1: 美味しいコーヒーを目指して、いざ挑戦!

料理やものづくりは苦手だというお母さん。絵里佳さんの押しに負け、意を決しての先頭バッターです。

お母さん「1回目は、真ん中にそうっと入れて、ポタポタポタと落ち始めたらまた入れるんでしたよね…あ!キタキタキタ!」
先生「はい、そこから全体に回して〜!」
お母さん「ひぇーー、端までいかない」
絵里佳さん「むず!」

画像2: 美味しいコーヒーを目指して、いざ挑戦!

真剣です……。

画像3: 美味しいコーヒーを目指して、いざ挑戦!

なんとか、お母さんの淹れたコーヒーが完成!二人で試飲します。
お母さん「全然味が違う。香りがない」
絵里佳さん「うん、あっさりして、余韻がない」
先生「(試飲して)濃度が薄くて、酸味が強いですね。このコーヒー(はまもとブレンド)は酸味も苦味もあるのに、酸味だけを感じるのは、苦みの成分が出ていないということです」
お母さん「端まで全体的にお湯を回せなかったからですね」

画像4: 美味しいコーヒーを目指して、いざ挑戦!

次は、いよいよ絵里佳さんです。覚悟を決めて、まず湯通しから始めますが…。

画像5: 美味しいコーヒーを目指して、いざ挑戦!

緊張のあまり、ペーパードリップの外側にお湯を入れ、ペーパーがめくれてしまいました。
絵里佳さん「あー!!お湯が思ったより勢いよく出るー」
先生「ここで失敗する人、初めて見ました」
二人「ハハハハハ(大爆笑)」

画像6: 美味しいコーヒーを目指して、いざ挑戦!

緊張が少しほぐれたのか、絵里佳さん順調にコーヒーを淹れ出しますが…。

絵里佳さん「あ…やばい!お湯を止めてしまった〜。コントロールするのがむずい。あ、あ、あ、このへんにすごくお湯がかかってしまいました……。回して全体に入れるのって難しい」
お母さん「分かるー!」

画像7: 美味しいコーヒーを目指して、いざ挑戦!

悪戦苦闘しながらも、なんとか淹れ終わりました。

絵里佳さん「あーむずかったぁ」
先生「最後は、かき混ぜるのを忘れずに…」
絵里佳さん「そうだ!ホッとして忘れてた」
お母さん「うん、ママもホッとして忘れた」
先生「みなさん、忘れられます(笑)」

画像8: 美味しいコーヒーを目指して、いざ挑戦!

絵里佳さんの淹れた分を試飲します。

お母さん「香りがママより全然出てる。苦味も出てるね」
絵里佳さん「でも、ちょっと薄いかな。飲み比べると面白いね!全然違う」
先生「コーヒーは嗜好品ですから、美味しいと思える味を自分で探していただけたら」
お母さん「あ〜ドキドキした!でも面白かった」
絵里佳さん「うん、すごく勉強になった。次やってみたらうまくいきそう♪」

画像9: 美味しいコーヒーを目指して、いざ挑戦!

最後に、季節限定ブレンドを先生に淹れていただきました。コクがある「はまもとブレンド」とはまた違い、さっぱりとした飲み口。豆によっても全く味わいが異なることを学び、「奥が深い」と唸る二人。飲み終えた後も、先生に矢継ぎ早に質問をしています。

そして、1時間以上に及ぶコーヒー教室が終了!

お母さん「普段疑問に感じていた美味しいコーヒーの淹れ方を知る事ができただけじゃなく、コーヒーの歴史等も学べて、興味深い話ばっかりでした。時間が立つのを忘れるほど!今回習えてとても光栄でした」

絵里佳さん「先生が淹れてくださったコーヒーが本当に美味しくて。うちの店では、コーヒーをご注文される方が少なく、これまでマシン任せだったのですが、美味しいコーヒーを追求してみたいと思いました」

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画像: はまもとコーヒー 兵庫県姫路市二階町49 Tel: 079-282-2233 Open : 7:00~19:00 Closed : 木曜日

はまもとコーヒー
兵庫県姫路市二階町49 
Tel: 079-282-2233
Open : 7:00~19:00
Closed : 木曜日

学び旅を終えて…お互いへの想いが一層深まる

画像1: 学び旅を終えて…お互いへの想いが一層深まる

絵里佳さんとお母さんの学び旅は、これにて終了!旅のしおりを見ながら、今日一日を振り返ります。

画像2: 学び旅を終えて…お互いへの想いが一層深まる

お母さん「tamaki niimeさんの、本物の価値を追求する姿勢や、はまもとコーヒーさんの、新しい知識を貪欲に取り入れてまだ成長されている姿に感銘を受けました。絵里香も同じ経営者として、こだわりを忘れず、価値のあるものを目指してほしいです」

絵里佳さん「そうやな。イチから作ることの大切さを学びました。今のお店の“おとぎの世界を表現する”というコンセプトカフェの個性は守りつつ、レベルアップしていきたいです」

画像3: 学び旅を終えて…お互いへの想いが一層深まる
画像4: 学び旅を終えて…お互いへの想いが一層深まる

旅のしおりの裏面に、お母さんへのメッセージを書き始めた絵里佳さん。普段から仲がいい二人ですが、改めて書くとなると、少し緊張するようです。

画像5: 学び旅を終えて…お互いへの想いが一層深まる
画像6: 学び旅を終えて…お互いへの想いが一層深まる

絵里佳さんからのメッセージを受けて、お母さんも絵里佳さんにメッセージを記入します。

画像7: 学び旅を終えて…お互いへの想いが一層深まる

To ママ

普段、ママとは一緒に旅行したり食事に連れて行ってもらう事はあってもこの様な体験学習は初めてですね。今回「親孝行」というテーマでこの企画に参加した事で新たな体験を一緒にできてとても楽しかったです。今まで真剣に親孝行について考えた事がなかったのでとても良い機会だったと思います。親孝行について改めて考えたけどやはり一番は今後も親友のような母娘関係を続けていくことだと思います。まだまだ一緒にした事がない事はたくさんあるのでこれからは私が色々連れていくね。

From 絵里佳

To 絵里佳

楽しい企画をありがとう。普段、見学ツアー等はほとんど行った事がないので貴重な体験をさせてもらい楽しかったです。

今日行った玉木新雌さんやはまもとコーヒーさんのこだわりや価値という物を勉強した事を生かしてOtogiも唯一無二のcafeを目指してがんばって下さい。

From Mama

画像8: 学び旅を終えて…お互いへの想いが一層深まる

大人になった娘とお母さんが、同じ体験を通じて学び合う「母娘の学び旅」。今回は、ファッションやコーヒーという二人が共通して好きなことに触れ、ものづくりの大切さを学ぶ旅となりました。新しい共通の想い出が増え、二人の絆も一層深まったようです。

刺激を受けて、お店作りに新たな目標もできた様子の絵里佳さん。その姿を見て嬉しそうなお母さん。娘が大人になっても、成長をそばで見られるのはやっぱり嬉しいものなのですね。

みなさんも、お母さんと学び旅に出かけてみませんか?

(ライター/清水香織 編集/木下由紀彦 カメラ/貝原弘次)

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