お父さんへのプレゼントとして人気の日本酒。
でも、日本酒にはたくさんの種類があり、どれを選んだら良いのかわからない…。
と悩んだ経験はありませんか?
だんらん日和編集部のタケタニもそのひとり。
そこで今回は日本酒の違いについて詳しく知る為、日本酒とおつまみのペアリングイベントに参加しました。
そもそも、ペアリングとはお酒と料理の食べ合わせの事だそう。言葉は聞いたことがあるけれど、今まで意識してお酒を選んだことは、ほどんどありません。
果たして日本酒の違いやペアリングについて学ぶことはできるのでしょうか…!
開放感あふれる広々とした明るい会場に到着
午後6時、イベント会場に到着。ガラス張りで開放感のある会場。
おしゃれな場所に気持ちも高まります!
会場内もとてもお洒落な雰囲気。日本酒のイベントですがお猪口ではなく、ワイングラスがずらりと並んでいます。
──たくさん飲んで、日本酒に詳しくなるぞ…!
まずは日本酒について教えていただくことに
日本酒を飲む前に、今回のイベントで日本酒を選定された日本酒鑑定士の志村さんにお話を伺いました。
志村さん「まず、日本酒は全国にどのくらいの種類があると思いますか?」
タケタニ「100種類くらいですか?」
志村さん「全国には約1.5万の日本酒が存在する言われています。でも、気軽に手に入る日本酒は、多くても20銘柄ぐらいで、私たちはその1%にも出会えいない状況でなんですよ。」
タケタニ「そんなにたくさんあるんですね。初めて知りました…!」
志村さん「ひとりでも多くの方に最高の日本酒を知ってもらいたい。その思いから『saketaku』という、厳選した日本酒を自宅に届けるサービスを行なっています。」
日本酒を取り巻く状況について知った私。まだまだ出会えていない未知なる日本酒がたくさんある事に驚きました。また、厳選した日本酒と出会えるsaketakuのサービス、魅力的ですね。
タケタニ「今回は、なぜこのようなイベントを開催されたのですか?」
志村さん「日本酒を飲み比べてみて、違いを学ぶ楽しさを知ってもらうことが目的ですね。普段は宅配サービスなので、間接的にしかお客様と接することができませんが、実際にお話をして、距離を縮めることができるのがイベントの魅力です。」
『違いを学ぶ楽しさを知る』まさに日本酒初心者の私にぴったりなイベント!
ずらりと並んだ個性をもつ日本酒
今回は7種類の日本酒を飲み比べ。日本酒は甘口、辛口というざっくりとしたイメージしか持っていませんでしたが、そのような表現ではなくそれぞれに異なったタイプで表現されています。
タイプ | 銘柄 |
---|---|
ふくよかタイプ | 宝山 |
爽やかタイプ | 岩手誉,吾有事 |
甘酸っぱいタイプ | 吉乃友 |
フルーティータイプ | KAMOGATA |
なめらかタイプ | よしのとも,まろら |
最初にいただいたのは「KAMOGATA」というこちらのお酒。
早速グラスに注いでもらい、いただきます!
飲んだ瞬間、あま〜い香りが広がり鼻に抜け、とても飲みやすい。どこか感じたことがある香りが口いっぱいに広がります。なめらかで甘味をはっきりと感じることができるお酒です。
タケタニ「これって何かの香りに似ている気がするのですが…?」
志村さん「リンゴの香りです。ほんのりと甘い香りですよね」
──こんなに甘い香りが広がる日本酒、初めて飲んだかも…!
ペアリングで味の広がりに驚き!
今回のペアリングでは、こちらの3種類のディップと一緒に日本酒を楽しみます。
上から時計回りに「シラスと明太子のクリームディップ」「練りウニと人参のムース仕立て」「ホッケのブランダード」。
ちなみにブランダードとは『かき混ぜたもの』という意味で南フランスで作られる料理だそう。
先ほど飲んだKAMOGATAはシラスと明太子のクリームディップと相性が良いとのことで早速ペアリングを試します。パテを口に含み、一緒に飲んでみると、クリーミーな味わいとKAMOGATAの甘味が口いっぱいに広がります。
──お互いの風味が増す感じがして、美味しさが倍増…!
ホッケのブランダードには爽やかな岩手誉が合うとのことで試してみると、ホッケの魚臭さを消し去りスッキリとした後味だけが残ります。
──どれも美味しい!でも、ペアリングって何を基準に考えればいいのだろう?
タケタニ「ペアリングっどういう定義で考えているのですか?」
志村さん「『味わいの濃淡を合わせる』という事を意識して考えています。今回の場合、シラスのパテがクリーミーで1番優しい味ですよね、だからペアリングには甘めの優しい味わいが特徴のKAMOGATAと相性が良いですよ」
濃い味の料理にはキリッとした濃いお酒、優しい味の料理には淡くてキレイなお酒が合うという事ですね。今後、おつまみと日本酒を選ぶ際に役立ちそうです。
味わいだけではなく、五感で違いを感じる日本酒
グラスに注いでみると日本酒によって、色がほんのり違うのがわかります。
嗅いでみると香りも全く異なります。
よしのともは“お米”っという強い穀物香が印象的ですが、宝山はそれほど強い香りはしません。
味わいだけではなく、見た目、香りも違って日本酒を五感で楽しむことができる日本酒。
それぞれの個性を感じることができるのが、魅力の一つとだと気付きました。
甘さを見分けるポイントは「日本酒度」
色々と飲み比べをしてみて、甘めの日本酒が好きだということがわかった私。
この「まろら」が甘くてお気に入りの1本に。
──これからは甘めの日本酒を買いたいな。でも、どこで見分ければ良いのかわからない…。
タケタニ「日本酒の甘さを見分けるポイントってありますか?」
志村さん「日本酒度って見た事ありますか?この数字のマイナス度合いが高いほど甘口になりますよ。」
志村さん「でもこの日本酒度は全ての日本酒に記載させる義務もないんです。もっと深く日本酒を知るほど、日本酒度だけを頼りに甘辛を判断してはいけないと分かるようになっていきます。そこも日本酒の面白さのひとつです。」
初めて知った日本酒度。今後、日本酒を購入する際の参考になりそうです。
おわりに
色んな種類の日本酒を飲み比べたことで、それぞれの味わい、色、香りといった個性の違いを知り、まさに『違いを学ぶ楽しさ』を知ることができた今回のイベント。
──こんなにも個性が違う日本酒。もっと色んな種類を飲んでみたい…!
と日本酒に興味を持つきっかけにもなりました。
今回教えてもらった、日本酒度についてやペアリングの考え方は日本酒を選ぶ際に役立ちそうです。
お父さんへの日本酒選びにお困りの方は、一度日本酒瓶のラベルを見てみるのはいかがですか?
もしかすると好みのヒントが隠されているかもしれませんよ。
また、いつも食べている肴から日本酒を選んでみるのも面白いですね。
この体験が、日本酒選びに迷ってしまう方のお役立ちになりますように!
saketakuについて
saketakuは「美味しさ」と「希少性」にこだわった1.5万銘柄の日本酒から、ソムリエが厳選し自宅に届けてくれるサービス。今まで出会ったことがない日本酒を月替りで楽しむことができます。