前編はこちら)
神戸でおとぎの国の世界を表現したコンセプトカフェ「Cafe Otogi」を経営している絵里佳さんが、本物のおとぎの世界を追求するためにお母さんと出かけた海外学び旅。前編では、グリム童話発祥の地・ドイツを訪れた二人。後編では、おとぎの国のような街並みが広がるプラハを目指します。

音楽やワイン作りに触れ、感性を磨く

プラハに訪れる前に、ミュンヘンから電車で約4時間30分、二人は音楽の都・オーストリアのウィーンに立ち寄ります。クラシック音楽関係者による団体「ウィーン楽友協会」の大ホールで音楽鑑賞と、一大ワイン生産地・ソース村でのワインテイスティングとシャトー見学を楽しみます。

画像: 音楽やワイン作りに触れ、感性を磨く

ウィーンでの宿泊先は、1876年にオープンした歴史あるホテル「ホテル ザッハー」。格調高いインテリアでも知られるホテルですが、お二人も、客室やロビーのインテリアに感銘した様子です。

お母さん「アンティーク家具が置かれていてシックで素敵」

絵里佳さん「赤を利かせたインテリアがいいよね!うちのお店もアンティーク家具を使っているから、こんな風に赤を入れてみるのもいいかも!」

お店のインテリアに活かしたいと、たくさん写真を撮っています。

おとぎの国の街並みに感激!プラハを散策

画像1: おとぎの国の街並みに感激!プラハを散策

ウィーンで美しい音楽やこだわりのワイン作り、ホテルのインテリアに刺激を受けた二人は、最終目的地であるチェコ共和国の首都・プラハに向かいます。国際特急列車のレイルジェットに乗って4時間ほどの道のりです。

画像2: おとぎの国の街並みに感激!プラハを散策

プラハに到着!千年以上都として栄えたプラハは、中世時代からの様々な様式の建物が多く残り、市全体が世界遺産に登録されています。まず展望台に上がって街並みを見下ろした二人。瞬く間に街並みの美しさに目を見張ります。

お母さん「アパートとか、普通の建物も全部オシャレ!」

絵里佳さん「オレンジの屋根がかわいい!おとぎの国のテーマパークみたい」

お母さん「テーマパークは作りものやけど、これは本物やからね」

絵里佳さん「“建物の博物館”って言われてるのも分かるね」

展望台を下りて、二人は早速街を散策します。まず向かったのは、神聖ローマ帝国、ボヘミア王家の居城として9世紀から14世紀に造られ、世界最大の中世の城郭とされている「プラハ城」。現在は大統領府となっていますが、大半が一般公開されているそうです。

プラハ城内にある「聖ヴィート大聖堂」。14世紀の中頃から数多くの建築家によって1929年に完成したゴシック様式の建物。塔の高さは、ヨーロッパでも有数の96mを誇ります。地下には、チェコの守護聖人の聖ヴァーツラフ、聖ヤン・ネポムツキー、カール4世などが埋葬されています。壁面の美しいステンドグラスの数々に、二人はすっかり魅了されているようです。

城郭内にある「黄金の小径」。小さな家々が建ち並び、16世紀から城の狙撃兵と職人が住んでいたそうです。1916〜1917年には、この中の1件で小説家のフランツ・カフカが執筆していました。

絵里佳さん「色使いがカラフルですごくかわいい。お店作りの参考になりそう!」

お母さん「道も石畳でオシャレやね」

ヴルタヴァ川に架かり旧市街とプラハ城を結ぶ「カレル橋」。ドイツ人建築家の設計により1402年に完成したプラハ最古の石造りの橋です。橋に設置された初の像「聖ヤン・ネポムツキー像」。また台座の銅のレリーフに触れると、幸運が訪れるといった伝説も。二人とも人混みをかき分けつつ、レリーフに触ることができました。

画像3: おとぎの国の街並みに感激!プラハを散策

人形劇が盛んなチェコ。プラハの街中にもマーケットがあり、かわいいマリオネットや指人形がたくさん売られています。絵里佳さん、早速お気に入りを見つけたようです。

絵里佳さん「赤ずきんちゃんやシンデレラの指人形がある!『Cafe Otogi』に似合いそう」

お母さん「うん、お店で使えそうやね。いくら?」

絵里佳さん「4体で800円くらいかな?」

お母さん「安い!買ったら?」

可愛さと値段に魅せられて衝動買いした絵里佳さん。ところが、支払う時に実は料金が4体8,000円であることが発覚。

絵里佳さん「わー!一桁間違えてた!」

お母さん「ハハハハ!」

絵里佳さん「でも、お店で使えるものが買えてよかったです」

画像: 衝動買いした人形たち。Otogiにて撮影。

衝動買いした人形たち。Otogiにて撮影。

いよいよ、最後の目的地である1140年に設立された、元フレモントレ修道会の修道院「ストラホフ修道院」へ。ここには、世界で最も美しいといわれる図書室があり、写本3000冊を含む二十万冊以上の蔵書があります。数千冊もの聖書が収められているそうです。中央広間の「哲学の間」では壮大なフレスコ画『人類の精神史』が描かれ、壁一面には天井に届きそうなほどに書棚がそびえています。

お母さん「フレスコ画が圧倒されるね。内装がすごくステキ!」

絵里佳さん「こうして天井に絵を描くって、日本にはあまりない発想で勉強になる」

神学的な文書や様々な翻訳、数千冊もの様々な版の聖書が置かれた「神学の間」。初期バロック時代に建てられた空間は、フレスコと漆喰でできた天井の装飾が見事。すっかり魅了された様子の二人。実際に書物を手に取ったりしながら、この空間を楽しんでいるようです。

海外へ学び旅を終えて・・二人に心境に変化は?

おとぎの世界を追求するために、海外に向かった今回の学び旅。帰国後、お二人に心境の変化はあったのでしょうか?

絵里佳さん「本場のおとぎの世界を生で学べて、本当に刺激になりました。壁や天井に絵を描いている建物がすごく多くて、『Cafe Otogi』も壁に絵を描いたのは正解だったのかな?って自信にもつながりました。本場で学んだ色使いは、今後のお店作りにも活かしていきたいですね」

お母さん「本物をしっかり体験することって大事やね。今後『Cafe Otogi』に活かされて、もっと素敵なお店になることを期待しています」

今回の学び旅では、改めて、二人の趣味嗜好が似ていることも実感したそうです。

絵里佳さん「ウィーンで音楽鑑賞をしたり、プラハでも教会でミニコンサートを鑑賞したりした時に、ママと盛り上がる音楽が一緒で(笑)」

お母さん「やっぱり絵里佳が小さい頃から、わたしが好きな音楽をかけてたから、音楽の趣味も似てるのかな」

絵里佳さん絵里佳さん「建物やお土産を見ていても、すぐに意気投合できるよね」

お母さん「『ママここで休んでるから絵里佳一人で行ってきて〜』とかも気兼ねなく言えるから気が楽。娘と行けたから一層楽しめたのだと思います」

絵里佳さん「でも、『ママも年だな』と感じたシーンがいくつかあったので、これからは体を労ってあげることも忘れないようにしたいですね」

小さな頃から同じ体験を共有していたからこそ、さらに興味を深めることができる学び旅。今回は、お互いの存在の大切さも改めて感じられる旅となったようです。旅を通して自身が成長する姿をお母さんに見てもらえ、新たな発見も得られて絆が深まる貴重な機会。みなさんも作ってみませんか?

記念になるお祝いの場をお探しの方へ

センスのある贈り物をお探しの方へ

This article is a sponsored article by
''.