両親や義両親へ贈り物をするときによく頭を悩ませるのが、どんな品物をプレゼントするか…。そこで、みんなは実際に何を贈っているのか、アイテム選びでどんな失敗をしているのか、女子部JAPAN(・v・)部員に聞いてみました。実はプレゼントにタブーとされているアイテムもあるとか!? 「きめ細やかな贈りもの講座」シリーズを読み込めば、贈り物のプロになれるかも!第2回は、プレゼントの選び方についてお届けします。

1、両親や義両親へのプレゼントは、どんなアイテムを選んでいる?

贈り物とは、お祝いや感謝の「気持ち」を品物やお金に託すもの。しかし、母の日や父の日、誕生日など、毎年のこととなると何を贈れば喜んでくれるのか、いろいろと悩んでしまいますよね。

そこで、女子部JAPAN(・v・)部員に、どんな贈り物をしているのか聞いてみました。

Q、親や義理の親には、どんな品物を贈ることが多いですか?(複数回答可)

画像1: 回答者数 158人(うち既婚者73人/独身85人)

回答者数 158人(うち既婚者73人/独身85人)

アンケート結果で圧倒的に多かった回答が「食品」と「お花」。ネットショッピングでも選びやすく、選択肢が多いのも贈り物として選ばれる理由です。続いて多いのが、「衣類」や「ファッション雑貨」「キッチン雑貨」といった実用的なアイテム。本人が日頃から欲しがっていた物や、ちょっと贅沢な品などを選ぶのもいいでしょう。「好みがあるから、一緒に買い物に行って本当に欲しいものをその場でプレゼント!それが一番喜ばれる!(あみ/30代)」というように、贈り物選びを理由にご両親とお出かけを楽しむのもいいですね。

ほかにも、手作りの品や、ふるさと納税などを活用した自分らしい贈り物をしている人も。

画像: Q、親や義理の親には、どんな品物を贈ることが多いですか?(複数回答可)

いずれも、大切なのは相手が喜んでくれるかどうかを考えて品物を選ぶこと。最新家電などにあまり詳しくないご両親であれば、代わりに選んで贈ってあげるのも良いアイデアですね。

義両親の好みがわからなければ、ご主人と相談し合ったり、思い切って直接聞いてみるのも手。アイテム選びもスムーズになり、何より失敗も少ないでしょう。

2、相手のことを思ったアイテム選びが必要!

贈り物選びで悩んでしまったら、食品やお花など人気のアイテムを選ぶというのも得策ですが、中には品物ではなく現金を贈るという人も。

「お互いの両親には現金をプレゼントするのですが、それぞれの両親の反応が違っていて面白いです。私の両親は日本人で、現金だと遠慮しますが、夫側(外国人)の両親はとても喜びます!現金の方がいろんな使い道があるみたい!(PKちゃん/30代)」

「一番喜ぶからお金です。品物よりも、渡したお金を使って自分で買う方がいいみたいです(エビちゃん/40代)」

というように、現金を渡して好きなものを自由に買ってもらうというパターンもありました。

ほかにも、食事や旅行へ招待したり、映画や美術館の鑑賞券を贈るなど、品物ではない体験型ギフトも現代らしい贈り物の形ですね。もし現金や商品券などを贈る場合は、お花のブーケやカードを添えるなど、ちょっとした心遣いをプラスするとより喜ばれるでしょう。

アンケート結果では、お花をプレゼントするという声が二番目に多い結果になりましたが、こんな意見もありました。

「母の日に、義母へケース入りのプリザーブドフラワーをあげたらとっても喜ばれました。生花が好きな私は、自分用には決して選ばないアイテムだったので、やはり自分の好みは関係なく相手の喜ぶものを考えるのがベストだと感じました(こんぶ/30代)」

お花は広く喜ばれるアイテムですが、花束であれば花瓶に挿し頻繁に水を替えたり、鉢植えであれば水やりやお手入れをしたりと、相手によってはかえって負担になってしまう部分も。ふだんから園芸に親しんでいない人に贈る場合は、お手入れの手間がいらないプリザーブドフラワーを選ぶのもいいですね。

とはいえ、やはり色鮮やかで瑞々しいお花は、特にお祝いの贈り物としてぴったり。手軽に鑑賞できるアレンジメントを贈るのもおすすめです。また、花を宅配便で贈る場合は、相手が確実に受け取れる時間を確認してオーダーするようにしましょう。

3、両親、義両親への贈り物をしたときの失敗談!

長い付き合いの中での贈り物選びには、どうしても失敗はつきもの。それぞれの失敗談をご紹介します。

画像: 3、両親、義両親への贈り物をしたときの失敗談!

自分ではよかれと思って選んだプレゼントでも、年代のギャップや好みの違いなどで、かえって困らせてしまったり、迷惑になってしまうケースも。プレゼント後の反応を見て、次回の品物選びに生かすということも大切です。

4、タブーのアイテムもあり!? 親世代への贈り物にふさわしいものとは 

両親や義両親など身内同士であっても、最低限の礼儀は不可欠です。品物によっては縁起が悪かったり、相手に対して失礼となるものも。マナーとして、プレゼントにはタブーとされているものがあることも覚えておくといいかもしれません。

くし……名前から「苦」や「死」を連想させることから縁起が悪いと受け取られる。

緑茶……香典返しなどの弔事で用いられることが多いので、手土産には避けた方がよい。

靴、靴下……「踏みつける」という意味で、とくに目上の人への贈り物にはNG。同じ意味で、スリッパや玄関マットも避けるのが無難。

鉢植え、椿の花……「根つく=寝つく」を連想させ、椿は首が落ちるように花が落ちるので、縁起が悪いとされている。

ただし、相手が収集していたり、欲しがっているようであればOKです。

なかには「アレルギーのあるものが入ったお菓子をあげてしまって失敗でした(みさち/40代)」
というように、食べ物に関する失敗談も。直接口にするものなので、より注意が必要です。

「洋服のサイズを間違ってしまった…(きらりん/40代)」 「リサーチ不足でもう持っているものを送ってしまった!(ひとのすけ/20代)」
など、受け取った側に、かえって気を遣わせてしまう結果になるパターンも。サイズなどは事前に確認しておくようにしましょう。

また、意外にも贈り物のマナーで大切なのが「数」です。一般的にお祝いとして良いとされるのが奇数。現金で贈るときはもちろんですが、品物で贈る場合の数も奇数で贈るようにしましょう。とくに縁起がよいのは「3」「5」「7」。ただし、「2」はペアなので良いとされています。

5、相手が喜ぶものでも健康への気配りも大事

歳を重ねた親世代へは、健康を気遣った品物を贈るのもいいアイデア。寒い時期であれば体を温める小物や、暑い時期には暑さをしのげるひんやりアイテム、肩こりや腰痛に効く健康グッズなどもよいですね。

画像: 5、相手が喜ぶものでも健康への気配りも大事

ただし、高齢の親世代には、エプロンや調理器具など、相手を働かせることになる贈り物は避けるのが思いやりです。

なかには、喜ぶものを贈りたいけど、それがかえって体に悪影響を与えていないか心配…という声も。

「父や義父はおいしいもの(とくにお酒)を一番喜んでくれることは分かっているのですが、健康上の理由からお酒を送ってよいのかいつも迷います。いつも『お酒はほどほどにね』とか『痩せてね』とか言っているくせにプレゼントで贈るという矛盾…(いとい/30代)」

好きなものでも過剰摂取が気になってしまうようなら、次回は別の贈り物にしてみるなどの気遣いも必要ですね。

<ミニコラム>
贈り物にかける費用の目安はどのぐらい?

プレゼントにかける予算は、イベント内容や頻度によっても異なってくるとは思いますが、みんなは1回の贈り物につき、いくらぐらいの金額を使っているのでしょうか。

Q、親や義理の親へのギフトの予算の目安はどのくらいですか?(※兄弟同士などで一緒に贈る場合は、一人当たりの負担金額として回答)

画像2: 回答者数 158人(うち既婚者73人/独身85人)

回答者数 158人(うち既婚者73人/独身85人)

1回あたりの贈り物の予算は「〜5000円」が多く43%。続いて「〜3000円」が23%、「〜10000円」が22%という結果に。87%の人が1万円以内の予算で贈り物をしていることがわかります。このぐらいの金額内であれば、相手にも気を遣わせない金額と言えそうです。逆に、あまり高額になると、かえって気を遣わせてしまったり、お返しの心配をさせてしまうこともあるかもしません。

ただし、退職祝いや還暦祝いなど、一生に一度しかない節目のお祝いであれば、いつもより高価で長く愛用できるものを贈るなど、メリハリのある予算の使い方も贈り物上手になるコツです。

また、贈るイベントやシーンごとに予算を変えているという場合も多いでしょう。たとえば、「実家に遊びに行く時は2000〜3000円くらいの手土産を。誕生日や父の日、母の日は1万円以内。ただ、母にはいつもいろいろもらっているので、母の誕生日にはもう少し奮発しています!」(こばなみ/40代)
という声もありました。相手によって予算を変えたり、いつもお世話になっている相手に対しては、自分の気持ち次第で贈り物にかける金額も変わってくるのは自然なことですね。

今年は何をあげようかな…と、贈り物を選び悩む時間は、相手を想う時間でもあります。そんな時間を年に数回持つことは、両親や義両親との関係においても大事なこと。タブーになる品物を避けるなど、基本的な贈り物のマナーを踏まえつつ贈り物を選んでみましょう。

そして、プレゼント後の相手の反応もしっかり見ておくことも忘れずに。反応がいまいちなら、次回は違うものを選んだり、ひそかにリサーチをしてみたりと、工夫しながらプレゼント選びができるといいですね。

女子部JAPAN(・v・)

シニア向けのスマホ講座のカリキュラム作成や講師を担当、スマホの使い方ガイドを制作・監修するなどをしている女子集団。スマホ以外でも、女子にまつわるさまざまな情報を発信したり、イベントを開催しています。

イラスト/なかがわみか

参考文献/手紙の書き方と贈り物のマナー 著・矢部惠子

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