画像: 「恩返し弁当」〜兄弟で取り合った大好きな唐揚げ〜

学生時代、毎日早起きをして自分のためにお弁当を作ってくれたお母さん。
喧嘩した次の日も、ちゃんとお弁当を用意してくれていたお母さん。
特別な日には、お弁当に好物をそっと入れてくれたお母さん。

あの頃は照れくさくて言えなかった感謝の気持ちを、大人になった今、息子さんからお母さんへ「お弁当」というかたちで恩返しします。題して、「恩返し弁当」。

三兄弟で取り合ったお母さんの唐揚げ

画像1: 三兄弟で取り合ったお母さんの唐揚げ

今回お母さんへ「恩返し弁当」を作ってくれるのはトモさん。三兄弟の末っ子として育ち、現在は鎌倉にある実家を離れ、都内で暮らしています。今日はお母さんへお弁当を作るために実家に帰省。今日は想いを込めて、子どもの頃大好きだった唐揚げ弁当を作ります。

画像2: 三兄弟で取り合ったお母さんの唐揚げ

トモさん「今日作るのは唐揚げ弁当です。母特製の唐揚げは家族みんなが大好きで、今回は事前に母からそれとなくコツを聞いておきました。鶏肉は料理酒に漬けておくと臭みが取れて柔らかくなり、揚げるときは二度揚げすることでサクッと仕上がるそうです。たしかに母の唐揚げは冷めても柔らかかったので、お弁当に入っていると嬉しかったのを覚えています」

画像3: 三兄弟で取り合ったお母さんの唐揚げ

一人暮らしの経験もあってか、手際よく料理を進めるトモさん。サクッと揚がった唐揚げの次は、お母さんが作ってくれた思い出のだし巻き卵を、オリジナルアレンジを加えて手早く焼きました。

画像4: 三兄弟で取り合ったお母さんの唐揚げ

トモさん「今日のポイントはネギ入りの卵焼き。子どもの頃は、うちの卵焼きはなんでネギが入っているんだろうって思っていたけれど、これって母の愛情だったんですよね。どうにかして野菜を摂らせようといろいろ工夫をしていてくれたんだと思います」

夢を追うこと、諦めないことを教えてくれたお母さん

画像: ▲トモさんは三人兄弟の末っ子(左から二人目)

▲トモさんは三人兄弟の末っ子(左から二人目)

トモさん「僕が小学生の時に、母は夢だった看護師を目指し看護学校に通い始めました。その後看護師として働き出し、忙しそうだったのでお弁当は無理しなくていいよと伝えたのですが、変わらず毎日作ってくれていました。子どもながらにすごいと思いましたね。やりたいこと、やるべきことを両立している母の姿は今でも尊敬しているし、僕も頑張らなきゃと背筋が伸びます」

画像1: 夢を追うこと、諦めないことを教えてくれたお母さん

完成したのは、唐揚げとだし巻き卵弁当。彩りには季節のイチゴも。白米のふりかけもまた、お母さんの定番だそうです。

画像2: 夢を追うこと、諦めないことを教えてくれたお母さん

さあ、いよいよお母さんを待ち合わせ場所に呼び出し、サプライズでお弁当をプレゼントします。お母さんは息子さんからの初めてのお弁当を喜んでくれるのでしょうか?

画像3: 夢を追うこと、諦めないことを教えてくれたお母さん

待ち合わせ場所は、江ノ電が走る海岸沿い

画像1: 待ち合わせ場所は、江ノ電が走る海岸沿い

お母さん「元気? 今日はずいぶん風が強いのね」

お母さんとお弁当を食べる場所に選んだ場所は、子どもの頃に家族でよく遊びに来た、江ノ島が見える海岸。そばには江ノ電が走ります。トモさんもお母さんと海に来るのは久しぶりです。

画像2: 待ち合わせ場所は、江ノ電が走る海岸沿い

お母さん「トモは幼稚園の頃から周りにたくさん人が集まって来る人気者。とにかくかわいい子でしたよ。それに親に迷惑をかけない優しい子で、私が自分のことで忙しかった時も、携帯を持たせていたけれど一度も電話して来たことはありませんでした」

画像3: 待ち合わせ場所は、江ノ電が走る海岸沿い

お母さん「今はすっかり大人になり、自分の夢であるモデルとして頑張っている姿は頼もしいです。先日もミラノから帰って来たばかりで、長期の海外での仕事も多く心配ですが応援しています」

そう話すお母さん「二人きりで海に来るのは初めてかもね」と嬉しそう。さぁ、そんなお母さんに10年越しの「ありがとう」をお弁当という形で伝えます。

今だからわかる、お母さんの愛情と心遣い

画像1: 今だからわかる、お母さんの愛情と心遣い

ちょっと風の強い海岸でお母さんにお弁当を渡します。お母さんは息子からのお弁当に少しビックリしながらも、なんだか嬉しそう。

お母さん「わぁ、お弁当! 開けてもいい?」

そして、お弁当箱の中身を見ると……。

お母さん「唐揚げだ! そうか、だから最近作り方を聞いてきたのね」

画像2: 今だからわかる、お母さんの愛情と心遣い

トモさん「そうそう、一応確認しなきゃなと思ってさ」

画像3: 今だからわかる、お母さんの愛情と心遣い

お母さん「ではさっそく食べてみようかな」

画像4: 今だからわかる、お母さんの愛情と心遣い

お母さん「美味しい! しっかり味がついていてご飯が進むね。この卵焼きは、何か入っているのかな?」

普段のお母さんの卵焼きは塩だけのシンプルな味わい。今日はそんなお母さんの味にトモさんが白だしを加えて風味を足しています。

画像5: 今だからわかる、お母さんの愛情と心遣い

お母さん「あ、お出汁が入っているのね」

トモさん「そう。ちょっとアレンジしたんだよ」

お母さん「なるほど、これもいいね! 今度作ってみようっと」

画像6: 今だからわかる、お母さんの愛情と心遣い

お母さん「昔、うちの卵焼きはなんでネギが入っているの、うちのお弁当はなんでミニトマトが入っているの? って聞いてきたことあったよね? 覚えてる?」

トモさん「うん。なんとかして野菜不足を避けようとしてくれていたんだよね。だから今日のふりかけも野菜のふりかけなんだよ」

お母さん「さすがです! 覚えていてくれたんだね」

画像7: 今だからわかる、お母さんの愛情と心遣い

お母さん「お弁当、これで足りる? このお弁当箱小さいんじゃない?」

トモさん「たしかに、学生の頃はこのお弁当箱2個分くらい食べてたね」

お母さん「早弁するからとかで、2個持たせたこともあったかな」

トモさん「いや、多分それは兄貴じゃないかな(笑)。男三人を育てるのは大変だったでしょ」

お母さん「みんな身体が大きいし、スポーツもやってたからよく食べたもんね。大変だったけど、立派に大きくなってくれて、これ以上の幸せはないよ」

画像8: 今だからわかる、お母さんの愛情と心遣い

お母さん「ごちそうさまでした。息子からのお弁当って嬉しいのね」

トモさん「学生の頃はお弁当があるのが当たり前だと思っていて、作ってもらっていたことに特別な感情もなかったけど、今になって思えばすごく感謝しています」

お母さん「こちらこそありがとう。トモには私の夢のために迷惑をかけたのに、いつも気を使ってくれて。その優しさに何度も救われていたからこそ、せめてお弁当だけは作ってあげたい一心だったのかも」

トモさん「そのお弁当のおかげでこうして大きく育ったし(笑)! これからも、看護師の仕事頑張ってください!」

画像9: 今だからわかる、お母さんの愛情と心遣い

毎日のお弁当に詰まっていたもの

画像1: 毎日のお弁当に詰まっていたもの

毎日、お母さんが作ってくれていたお弁当。たくさんの愛情が詰まったお弁当は、お母さんと息子の絆そのものでした。忙しくてなかなか話せない時も、お母さんからのお弁当でいつも繋がっていたのでしょう。その絆は、大人になった今も変わることなく紡がれ続けていました。

いつでも、どこにいてもあなたのことを気にかけてくれる家族に、ちゃんと「ありがとう」を伝えていますか? 普段なかなか素直に感謝の言葉を伝えづらい家族だからこそ、あなただけのかたちで「ありがとう」を伝えてみませんか?

画像2: 毎日のお弁当に詰まっていたもの

ライター/板橋葵
写真/高山諒(ヒャクマンボルト)
編集/サカイエヒタ(ヒャクマンボルト)

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