日本の長寿祝いには、最も有名な還暦(60歳のお祝い)をはじめ、数々のお祝いがあります。
それぞれのお祝いについて知っておけば、両親のお祝いをするタイミングを逃してしまうこともありません。
今回は、長寿祝いのひとつ、古希について、その由来や意味、祝い方、プレゼントにおすすめの花をご紹介します。

古希の由来と意味

画像1: iStock

iStock

「古希」という呼び名は、唐の時代の中国で詩人・杜甫(とほ)によって詠まれた、『曲江(きょっこう)』という漢詩の一節からきています。
その詩では、「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」とうたわれています。
これは「酒代のツケはどこに行ってもあるが、古来より70歳まで生きる人はめったにいない」という意味。
これが日本に伝わり、「古希」の由来となったといわれています。

なお、漢字に「希」と「稀」の二種類があるのはなぜ?という疑問については諸説あります。
古くは漢詩にならって「稀」が使われていたものの、「稀」は当用漢字でないこと、近年では70歳まで生きることが「稀」ではなくなったことなどから、あまり使われなくなっているのでは、と考えられています。
「希」が使われるようになった理由については、当用漢字であることや、「これからの人生を元気に生きていこう」という希望を感じさせるから、という説が有力のようです。

古希の祝い方

還暦以外の長寿のお祝いについては、それぞれに「こうしなければならない」という特別な決まりはありません。
最近では、家族や親戚で料亭などに集まって食事会を開くケースが多いようです。

また、「還暦といえば赤」というように、古希にもお祝いの色があります。
古希のお祝いの色は紫や濃紫、紺とされているため、それらの色が使われている品物をプレゼントする方もいます。

古希のプレゼントにおすすめの花

古希のお祝いで贈られることが多いプレゼントに、花束やフラワーアレンジメントなどの花があります。
一生に一度の古希祝いですから、お祝いの色である紫・濃紫・紺の花を使った、エレガントな花束やフラワーアレンジメントを贈るのがおすすめです。
ここでは、古希祝いのプレゼントにおすすめの花を3種類ご紹介します。

紫のバラ

華やかで存在感があるバラ。
紫のバラの花言葉は「気品・誇り・尊敬」です。
70本のバラで作った、豪華な花束を贈るのも素敵ですね。

画像2: iStock

iStock

紫の胡蝶蘭

「幸せが飛んでくる」という花言葉を持つ胡蝶蘭は、お祝いの花の定番。
大ぶりの花をたくさんつけるため、ひと鉢で空間が華やぎますよ。

画像: PIXTA

PIXTA

紫のトルコキキョウ

八重の花びらが優雅で、優しいイメージのトルコキキョウ。
紫のトルコキキョウの花言葉は「希望」です。
色の種類が豊富なので、他の色も組み合わせても良さそうですね。

画像3: iStock

iStock

古希祝いに花を贈る際のポイント

古希祝いに花を贈る際のポイントは、紫色と白の花だけを組み合わせることを避ける、菊の花を避ける、という2点です。

どちらも弔事の際の供花でよく見かける組み合わせや花なので、贈られた方の気分を害してしまうかもしれません。

花の色の組み合わせを考える際は、紫を含めた3色以上の組み合わせにすると失敗しづらくなります。赤みの強い紫、青みの強い紫、薄紫や濃紫など、さまざまな紫色を組み合わせたりしても素敵ですね。

おわりに

今回は、古希の由来や祝い方、プレゼントにおすすめの花をご紹介しました。
ご両親が古希を迎える際には、これまでの感謝の気持ちはもちろんのこと、「これからも元気でいてね」という気持ちを伝えましょう。

合わせて読みたい

記念になるお祝いの場をお探しの方へ

センスのある贈り物をお探しの方へ

This article is a sponsored article by
''.