90歳を迎えた方を祝う卒寿。大切な人や家族が卒寿を無事に迎えられたときには、ぜひ盛大にお祝いしましょう。しかし、卒寿のお祝いは何をすれば良いのか、迷う方もいるのではないでしょうか。自宅でささやかにお祝いをするのも良いですが、家族・親戚が集まって食事会をするのもおすすめです。
今回は、卒寿のお祝いの際に開く食事会の段取りや注意点について解説します。
卒寿のお祝いは時代に沿って変化してきている
卒寿のお祝いと言えば、テーマカラーである紫のちゃんちゃんこを着てもらって祝うのが伝統的です。ですが、今はあまりちゃんちゃんこを着たがる人が少ないこともあり、卒寿を迎えた本人の希望を聞き、喜んでくれるお祝い方法をとることが一般的です。
卒寿のおすすめのお祝い方法
卒寿のお祝い方法を考える際にもっとも大切なのは、「若い人の目線」ではなく、卒寿を迎える方の好みや健康面、安全性に細やかに配慮することです。ここでは、卒寿のお祝いに贈ると喜ばれるものや注意点などをご紹介します。
相手が喜ぶものをプレゼントする
せっかく何かを贈るのであれば、使ってくれるものが良いですよね。相手が喜んでくれそうなものをプレゼントしましょう。
たとえば、花をプレゼントするのも良いでしょう。花はお部屋の雰囲気を華やいだものにしてくれます。また、卒寿を迎える方が散歩やお出かけをする方なら、帽子やハンドタオルなども喜ばれるプレゼントの1つです。このとき、ポイントとしては「紫」のものを選ぶこと。卒寿のテーマカラーは紫のため、紫色のものを選ぶと記念になるでしょう。
お菓子がお好きな方なら、老舗の和菓子屋さんから羊羹など本人の口に合うお菓子を取り寄せたり、お菓子に合うお茶を付けてプレゼントしたりするのも良いでしょう。
皆で食事に出かけるのもおすすめ
何か記念になるものをプレゼントするのはもちろんですが、中には家族や友人とともに楽しく過ごすことが何よりの生きがいという方もいらっしゃいます。普段はなかなか集まることができない家族・親戚を呼んで、食事会を開くのもおすすめです。
わいわいと楽しく卒寿のお祝いをして、今後もさらに元気でいてほしいという気持ちを伝えましょう。
卒寿を迎える方が好きなお店や、いつもとはちょっと雰囲気の違う、近場の会食ができるお店を予約するなど、さまざまなサプライズを用意するのもおすすめです。
食事会を企画する際の段取りや注意点は?
食事会を行う際には、卒寿を迎える方が90歳という高齢であることを念頭に、準備を進める必要があります。
●長時間の外出は避けましょう
卒寿を迎える方の中には、長時間の外出は体力的に厳しいという方もいらっしゃるとおもいます。その方の体力、お医者様から注意するように言われていることなど細やかに考えたうえで、食事会を開くようにしましょう。
●体調への配慮を
食事会のために体調を崩してしまっては本末転倒です。調子が悪そうな日は避け、本人の体調を優先しましょう。
●お店選びも慎重に
卒寿を迎える方が好きなメニューがあることはもちろんですが、うっかり忘れやすいのがお店の座席です。座敷を好む方もいれば、ひざを曲げて座ることが難しい方もおり、椅子の方が良いという場合もあります。また、お店が2階以上の場合、階段で上がることも負担になってしまいますので、お店のチェックや相談は事前に済ませておきましょう。
最優先すべきは卒寿を迎える本人の体調です。そのうえで家族や親戚と相談し、食事会の検討をしましょう。
まとめ
卒寿のお祝いは、記念になるお祝いアイテムをプレゼントするだけでなく、ぜひみんなで集まって盛大にお祝いをしましょう。遠方に住む親族で、どうしても集まることができない方には、ビデオメッセージを作ってもらうと、何よりの卒寿祝いになるのではないでしょうか。
卒寿の次は、白寿です。白寿に1歳足せば100歳。人生100年時代を元気に過ごしてもらえるよう、卒寿を素敵なお祝いとしてください。