日本で昔からずっと続いているのが、長生きをしたことへのお祝いです。人生の節目となる年齢になったときに、長寿祝いを行うことが伝統的に行われてきました。その中でも、特に高齢となる90歳をお祝いするのが「卒寿(そつじゅ)」です。
日本人は世界的に見ても平均寿命が長く、長寿の方が多いといわれています。それでも、90歳という年齢は誰しもが到達できる年齢ではありません。だからこそ、卒寿のお祝いは家族で盛大に行いましょう。
今回は、卒寿の祝いはどのようにしたら良いのか、祝い方のポイントについて解説していきます。
卒寿の祝い方と注意点について
何かをお祝いするときには、本人には内緒にして突然お祝いをするサプライズを行ったり、直接会うことができない場合にはプレゼントを郵送したり、さまざまな方法があります。
ただ、卒寿のお祝いの場合は相手が高齢であり、人生で一度しかない記念日ということもあり、できるだけ直接顔を見てお祝いをしたいところです。可能であれば家族や親戚で計画をして、お祝いをしましょう。
具体的な祝い方としては以下の方法が挙げられます。
・自宅でパーティーを開く
・外で会食をする
・みんなでプレゼントを贈る
祝い方のポイント①:卒寿祝いの日の日程は早めに決める
まず、卒寿祝いを行う日は、早めに決めておきましょう。卒寿の誕生日を迎えた当日にお祝いができれば最も良いのですが、仕事の都合や遠方の方などの都合も考えておかなくてはなりません。候補を2~3つ決めておき、家族や親戚みんなが無理なく集まることができる、都合の良い日に行いましょう。
また、地域の風習によって長寿祝いを行う日や時期が決まっていることもありますので、そちらも事前にチェックしておくと良いでしょう。
祝い方のポイント②:本人の意思と健康面に配慮して
卒寿祝いを行う際、日程はもちろんですが最も重視しておかなくてはならないのが、卒寿を迎える本人のことです。90歳という高齢のため、日によって体調が異なることもあるでしょう。病院に通っている場合や気になる持病がある場合には、あまり長時間外に連れ出したりすることがないよう、配慮しましょう。本人の健康面を重視して、計画を進めていくように注意することも祝い方の大切なポイントになります。
また、中には卒寿=高齢者という扱いを嫌う方もいらっしゃいます。その場合には無理に卒寿のお祝いをしなくても良いでしょう。卒寿という言葉を出さず、みんなで集まって誕生日祝いをする旨を伝え、楽しい時間を過ごしてもらいましょう。
祝い方のポイント③:卒寿祝いのプレゼントは家族で相談して決める
プレゼントが他の人とかぶってしまうのを避けることも祝い方の大切なポイントです。
家族や親戚であれば、好みのものを把握しやすいためプレゼントが同じ・似たようなものになってしまうことはよくあるでしょう。食べ物などの消費するものであれば良いかもしれませんが、やはり他の人とプレゼントがかぶらないようにしたいものです。
事前に家族・親戚でどんなプレゼントを贈るのか相談することをおすすめします。食事会の準備や日程の調整も話し合って準備する必要がありますので、その際にプレゼントについても相談してみると良いでしょう。
まとめ
卒寿は90歳という高齢のため、本人の体調など配慮しなければならないことがたくさんありますが、家族と協力すれば素敵なお祝いをすることができます。どのようなプレゼントを用意するか、当日はどのようなお店でお祝いをするか、記念すべき日だからこそできる心からの祝い方を、家族みんなでぜひ考えてみてください。