いつもおいしいご飯を作ったり、いろいろな話を聞いたりしてくれるお母さん。
たまには親孝行したいけれど、「どんなことをすればいいのか分からない」という方や「親孝行を喜んでもらえるか分からないので不安……」という高校生や大学生の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、高校生以上のお子さんを持つ50~60代のお母さん213人を対象としたアンケート結果をもとに、さまざまな親孝行エピソードについてご紹介します。
高校生・大学生のお子さんに「親孝行」してもらったことがあるお母さんは53%!
最初の質問は『お子さんが高校・大学在学中にあなたに対して「親孝行」をしてくれたことはありますか?』というもの。
お子さんが高校や大学へ通っている頃に、親孝行をしてもらったことがある方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?
お子さんが高校生・大学生の頃に親孝行をしてもらったことが「ある」と答えたお母さんは53%という結果になりました。
親孝行をしてもらったことは「ない」もしくは「覚えていない」と回答した方は合わせて47%ですので、してもらった記憶がある方とない方は、ほぼ半々といったところのようです。
高校生・大学生のお子さんからの親孝行エピソード
「お子さんが高校生・大学生の頃に、親孝行をしてもらったことがある」と答えた方に対して、してもらった親孝行の内容について詳しく伺ってみました。ここではその親孝行エピソードの一部をご紹介します。
【プレゼント・旅行・食事などを贈ってもらったエピソード】
・学生の頃から毎年、母の日・誕生日は必ずプレゼントをくれる。できる時、家事を手伝ってくれる。日々、気にかけてくれる。(三重県/53歳)
・アルバイト代でお誕生日や結婚記念日、クリスマスなどのお祝いをしてくれた。(石川県/50歳)
・母の日などにプレゼントや手紙をくれた。(北海道/66歳)
・旅行に連れていってくれた。(三重県/66歳)
・息子が大学4年生の時、就職したら連れていけないだろうからとバイトで貯めたお金で北海道旅行に連れていってくれた。(新潟県/56歳)
・私のお誕生日には食事を作ってバイトで貯めたお金でプレゼントを用意して、家族でパーティーをしてくれる。(東京都/53歳)
【手伝いなど、家事を協力してもらったエピソード】
・仕事がある日は、娘のどちらかが、皿洗い、洗濯、夕食作りをすべてやってくれていた。(福岡県/61歳)
・娘が高校生の時で私が病気の時に家事の一切をやってくれた。(大分県/50歳)
・主人が病気で倒れたときに、アルバイトをして私を助けてくれた。(大阪府/57歳)
・我が家は母子家庭で、バイトをしてくれて、お給料をほとんど家に入れてくれていました。家の事もよく手伝って、兄妹仲良くしてくれていました。(東京都/62歳)
【進学に関するエピソード】
・希望の学校に入ってくれたこと。(東京都/64歳)
・大学進学に自宅通学を選んでくれた(東京都/66歳)
・どの子も自分の進路について、自分でしっかり考えて親を煩わすことがなかったのが最大の親孝行だと思う(大阪府/57歳)
【その他のエピソード】
・病気やけがなど大きな心配事がなかったこと。転勤族で転校などさびしい思いをしたけど、振り返ったら良いことだったといってくれたこと。(北海道//54歳))
・元気にいてくれる事。幼い頃から、私が落ち込んでいると、励ましてくれる事。私が笑うと、喜んでくれること。(東京都/52歳)
「プレゼント・旅行・食事などを贈ってもらったのがうれしかった」との回答が、もっとも多くなりました。
やはり、誕生日や母の日の贈り物は特に印象に残りやすく、お母さんたちの良い思い出になっているようですね。
また家事を手伝ってくれたり、アルバイトをして家にお金を入れてくれたりしてくれたことが本当に助かった、という回答も多く見られました。
毎日家の手伝いをしたり、ずっと家にお金を入れたりするのは難しくても、病気のときや経済的に厳しい状況のときだけでもしてみると、親にとても喜んでもらえることでしょう。
その他のエピソードとしては、進学に関するエピソードや、ただ元気でいてくれるだけで親孝行だと感じる、といった声が寄せられました。
子どもにとっては特に「親孝行のため」とは意識していないようなことでも、親孝行だと感じるお母さんもいらっしゃるようですね。
高校生・大学生のお子さんからの親孝行がうれしかった人は98%!
続いても、「お子さんが高校生・大学生の頃に、親孝行をしてもらったことがある」と答えた方に対して『お子さんから「親孝行」をしてもらったとき、あなたはうれしいと思いましたか?』と尋ねてみました。結果はどのようになるのでしょうか?
アンケートの結果は、「とてもうれしく思った」と答えた方が90%、「少しうれしいと思った」と答えた方が8%となり、親孝行をしてもらってうれしいと感じた方は合わせて98%となりました。
「あまりうれしくなかった」は0%、「まったくうれしくなかった」は1%、「覚えていない」も1%とそれぞれごく少数に留まっています。
高校生・大学生のお子さんから親孝行をしてもらった方のほとんどが「親孝行をしてもらってうれしかった」と答えているという結果は、これから親孝行をしてみようと考えている方にとってはうれしい結果ではないでしょうか。
お母さんたちが望む親孝行ってどんなもの?
アンケートの中では、お母さんがどんな親孝行を期待しているかについても回答してもらいました。
ここではその回答をもとに、お母さんたちがどのような親孝行をお子さんに望んでいるのかをご紹介します。
【楽しく元気に過ごしていてほしい】
・何はなくても元気でいてくれる事が親孝行。(埼玉県/60歳)
・みんな健康で幸せになってくれることが親孝行です。(福岡県/61歳)
・いつか離れて暮らすことになるので、当たり前の毎日を、楽しく暮らすことが親孝行です。(京都府/61歳)
【たまには手伝いやプレゼントがほしい】
・体調不良の時に手伝ってほしい。(福井県/59歳)
・たまには家のご飯を作ってほしい。(東京都/51歳)
・母の日に花一本でもほしかった。(埼玉県/52歳)
・50歳の誕生日、お祝いしてあげるって言っていたのに、何もしてくれなかった。(兵庫県/50歳)
【勉強を頑張ってほしい】
・勉強に精を出すこと。(福岡県/68歳)
・言われなくても、自分で勉強して、良い成績を取ってほしい。(千葉県/52歳)
・いい成績を取る。(神奈川県/68歳)
・留年しないで卒業する。(神奈川県/66歳)
【たくさん話がしたい】
・もっといろいろなことをたくさん話したかった。(三重県/64歳)
・日常の出来事などを気軽に話してくれること。交友関係、趣味など、家族なのにほとんど教えてもらえない思春期はさみしい。(岡山県/56歳)
・小学生の時のように笑顔でくだらない話をしてほしい。(福岡県/57歳)
【その他】
・何でも嬉しいです。(東京都/68歳)
・自分のやりたいことをしてほしい。(千葉県/56歳)
実際にしてもらった親孝行では、「贈り物がうれしかった」との回答が最多数でした。
しかし、「お母さんが望む親孝行」となると、一転して「元気でいてくれること」「みんなと仲良くしてくれること」などの回答が多く見られました。
いつもお母さんが本当に願っているのは、お子さんが元気でいることや、毎日が楽しく充実していることなのかもしれません。
お子さんが健康でしっかりと生活しているのを、贈り物をもらって確認できることが、きっとお母さんたちはうれしく感じるのでしょう。
一方で、「いつもじゃなくていいから、たまには手伝いやプレゼントがほしい」といった声や、学生の本分である勉強を頑張ってほしい、もっとたくさん話がしたいといった声も寄せられました。
おわりに
今回は、高校生以上のお子さんを持つお母さん213人に聞いた「親孝行」に関するアンケート結果から、実際にしてもらった親孝行やしてほしい親孝行のエピソードなどをご紹介しました。
勉強を頑張ったり、たまにお手伝いをしたり、普段からよく話をするなどのちょっとしたことも、お母さんには十分に親孝行と映っているようです。
その上で、記念日などに贈り物があると会話が増えるきっかけにもなり、「親孝行してくれている」というさらなる実感につながるといえそうですね。
どんな親孝行をすれば良いのか分からないと思っていた方も、ぜひ今回のアンケート結果を参考に、身近な親孝行から始めてみてはいかがでしょうか。
調査概要
調査区域:47都道府県
調査方法:インターネットリサーチ
実施期間:2018年08月02日~08月09日
有効サンプル数:213(15歳以上の子どもを持つ50代・60代の女性)