父親の趣味に娘がチャレンジする本企画。
ライターのナカノが挑戦するのはアウトドア好きな父親の趣味「キャンプ」です。
前回は奥多摩でランチグランピング体験を行った一行。
第二回となる今回は、軽井沢で1泊2日、常設テントを借りての宿泊です。
至れり尽くせりだったグランピングから一変、サバイバル能力が試されるシーンも!?
さっそくスタート!
軽井沢で1泊2日の常設テント泊!
軽井沢駅から車で20分ほど。やってきたのは今回宿泊する『ライジングフィールド軽井沢』です!
前回に引き続き、タケタニさん(写真右)と二人で1泊2日のキャンプに挑戦します!
ナカノ「いやぁ、今回は前回よりも過酷な気がしています……」
タケタニ「そうですね。火起こしから自分でやらなきゃいけませんが……頑張りましょう!」
2人とも少し不安を抱きつつチェックイン!
チェックインを行うのは、こちらのセンターフィールド。
不安を払拭すべく、説明を入念に聞きました。
貸出のBBQコンロを持って宿泊場所に移動します。
ナカノ「なんだかより不安になってきたぞ……かなり軽装備で来ちゃったからなぁ」
タケタニ「なにかあったら買えばいいんです!!」
ナカノ「その発想はなかった! 心強すぎる」
キャンプブースを通り過ぎると、
こちらが本日宿泊する、「タタンカpremium」です!
ライジングフィールドのオリジナル常設テントである「タタンカ」。
・電源装備
・車の横付け可能
・ベッドフレームや机、ランタンなどの装備あり
キャンプ初心者で軽装備だけど、キャンプ場で宿泊したいという私達の要望を叶えてくれる設備なのです!
今回は「コールマンサイト」という、アウトドアブランド『コールマン』のキャンプ用品が標準装備されているエリアを選択。エアーベッドからシュラフ、ランタンまでコールマン製品なのだとか。
寝心地が気になって、思わずシュラフにもぐりこんでしまいました。
ナカノ「あ、寝心地も全然悪くない!」
タケタニ「よかった! 不安要素がひとつ解消された〜! 寝る環境って大事ですよね」
気になる設備は? 場内をぐるりと一周してみた
設備面で気になるものといえば、水回り。
こちらのコンテナには、トイレと洗い場がありました。洗い場が屋内なのは嬉しい!
そして、コンテナの向こうは一面芝生。
ドッグランやイベント開催にも使われるそう。
本当なら森の向こうに浅間(あさま)山がキレイに見えるはずでしたが、雲がかかっていたためお目にかかれず。
ぐるりと見回すと一面緑でいっぱい。この日の軽井沢は最高気温が25度と過ごしやすく、あまりの気持ちよさにぼーっとしてしまいました。
近くにはスラックライン(綱渡り)のアクティビティがあったり
苔むした橋のかかる小川があったりと、かなり広い敷地。
ナカノ「敷地内が広くて、遊ぶ場所もたくさんあるので楽しいですね!」
いざ買い出しへ!
さて、探索していたらあっという間に15時過ぎ。近くのスーパーに買い出しに行くことに。
車は必要だけど、近くに買い物できる場所があると助かります!
さてさて何をつくろうか。メニューを決めずに入ったスーパーでしたが、サクサクと買い物が進み
食器類や着火剤などをホームセンターで購入!
洗剤も備え付けのものがないのでこちらでゲットしました。
ナカノ「タケタニさんが最初に言ってたけど、なくても買えばいいってホントかも。だいたいのものは揃いましたね!」
今回の宿泊場所は、車を横付けできるのがとても快適。車を停めて荷物を運ぶ時間が短縮されるのでストレスフリー!
さらに、なんと洗い場には共用の冷蔵庫があるんです!
クーラーボックスを忘れ、生モノの保存をどうしようかと思っていたので一安心。
火起こししなきゃ、はじまらない!
早速夕ご飯の準備に取り掛かります。
が、まずは火起こしから。火がつかないことには何も作れない……!
着火剤とともにりんごのダンボールをちぎって火種にすることにしました。ダンボール、ここでも役に立つとは……!
タケタニ「あ!ついた!」
ナカノ「でもよく見ると炭には着火していないんですよね……」
持ってきたまな板(包丁は忘れた)で風を送ること5分ほど。
無事、炭に火が! 思ったよりもスムーズな着火で安心しました。
やっぱり炭火焼きはおいしい!
網を置いて、さっそく「焼き」に入っていきます!
夕ご飯はこんなラインナップになりました。
・焼き肉(牛肉、鶏肉、ソーセージ)
・カマンベールチーズ焼き
・焼きしいたけ(醤油バター)
・缶詰アヒージョ
・焼きそば
・焼きマシュマロ
こうやって羅列してみると、めちゃくちゃ豪華なコースメニュー!
都心のお店で食べたらけっこうな金額なのでは……?
「私、塩コショウを持ってきたんです」というタケタニさんは下ごしらえ担当。
この絵面、既に食欲わいてきますよね……。
ナカノ「わ、ちゃんとジュージュー言ってる!」
タケタニ「火加減の調整がむずかしくて焦げちゃいそう。どんどん焼いていきましょう!」
見てください! しっかり焼き目も付いてますますおいしそう。
ナカノ「うまっ!」
チューハイもあけちゃった。プハ〜! びっくりするほどおいしい!
タケタニ「自分でつけた火で食べる焼き肉、なんだか感動しますね」
ナカノ「確かにいつもの焼き肉より尊く感じます……!」
同じように鶏肉を焼いていると……
タケタニさんがカマンベールチーズを下ごしらえしだしかと思ったら、
なんと、とろ~りチーズが溶けるチーズフォンデュに!
鶏肉を絡めて食べると幸福度が急上昇。
さらに焼きしいたけにはバターと醤油!
タケタニ「実は醤油はこんな感じでもってきたんですよ!」
小さなパウチの調味料がたくさん!
なるほど、インスタント食品やファストフード店などで使い切れない調味料って、冷蔵庫に溜まりがちだし、キャンプに持ってくればいいんですね。
他にもソーセージを焼いたり、
チーズをたっぷり乗せた缶詰アヒージョをつついたりと、炭火焼きをエンジョイしました。
お腹が満たされてきたところで……
二人でわいわい焼いて食べているうちに、だんだんお腹が膨れてきたのですが……
じゃ~ん! ここで締めの焼きそばといきましょう!
ホームセンターで買ってきたアルミプレートを使用して焼いていきます。
包丁がなくてもカット野菜を買ってくれば楽ちん。
半熟の目玉焼きも焼いて、あっという間に完成です。
正直もうお腹いっぱいかな…と思っていたのですが、おいしそうな焼きそばを目の前にすると不思議と手が伸びるもの。ぺろりと平らげてしまいました。
あっという間に、あたりは夜に
気づいたらとっぷりと日が落ちて、あたりは真っ暗に。
BBQのデザートといえばやっぱり焼きマシュマロ!
こんがり炙ったマシュマロは、口に入れるとしゅわりととろけて幸せ……。
タケタニ「こうやってマシュマロをチョコビスケットではさんだら『スモア』というお菓子になるんですよ」
ナカノ(めちゃくちゃ女子力高いスイーツができあがった……)
ナカノ「いやーどうなるかと思ったけど、なんとかお腹を満たせてよかったです」
タケタニ「そうですね! 明日の朝ごはんも頑張ってつくりましょう!」
こうして一日目、終了です!
施設内にある300円/10分のシャワーでさっぱりして、眠りについたのは20時なのでした。
いつもより段違いに早い……!
おやすみなさい!
朝ごはんは手早くおいしく!
さあ、キャンプ2日目。
きれいな青空とはいきませんでしたが、青みがかった朝の空気がしっとりとしていて新鮮。
二度寝して8時の起床です! 12時間も寝たのか……。
ナカノ「わ! 朝って意外と冷える!」
シュラフから身体を出すと、ひんやりした空気にびっくり!
この日の朝の軽井沢の気温は12度でした。
二度寝して起きる頃には外はすっかり晴れて朝露が。
すばやく起き上がって身支度をしたら、朝ごはんの準備!
朝から火を起こすのは一苦労ですが、二度目は手慣れたもの。迷わず火起こしできました。
だいぶ、アウトドアセンスが磨かれてきたのかも……!
まずはイングリッシュマフィンを温めていきましょう!
網目状にこんがりと焼き目がついて既においしそう。
バターを乗せて完成!
さらに、タケタニさんのアイデアで、一玉余った前日の焼きそばで焼きそばパンをつくることに。
余っていた卵も使って目玉焼きを乗せれば、おしゃれな焼きそばパンに!
すかさずいただきます!半熟の目玉焼きが最高。
さらに焼きマシュマロもマフィンに挟んじゃいます!
個人的にBBQ一番ヒットのおいしいマシュマロマフィン!
手元にある食材でアドリブの料理ができるところも、BBQの醍醐味なのかも。
ナカノ「朝からもりもり食べられて幸せな気分です」
タケタニ「普段は朝食を抜きがちだけど、こうやってゆっくり食べられるのもいいですよねー」
そして1泊2日のキャンプもついに終わりに……!
前回は後片付け不要の施設でしたが、今回は洗い物もしっかりと。
洗い場でBBQコンロを洗って、テーブルの上を片付けたら終了です!
軽装備・知識ほぼゼロで最初はどうなるかと不安だった1泊2日のキャンプ。
しかし、その場のアドリブでなんとか終えることができました!
今回もそれぞれキャンプの感想&反省点を出し合ってみます。
ナカノ「起き抜けにホットコーヒーが飲みたかったけど、お湯を沸かせなかったのが悔しかった……」
タケタニ「寒くてなかなか寝付けなかったのが反省点。9月中旬で既に昼夜の寒暖差が激しかったので、次回はバッチリ防寒準備して望みたい」
さらに、
・備品のランタンは電源式だったので、タタンカ内でしか使用できなかった。夜は真っ暗になるので、充電式のランタンを準備しておきたい。
・夜中にトイレにひとりで行くのはめちゃくちゃ怖い。アルコールの飲み過ぎ注意。
・食材は使い切れる量を。今回はほぼ使い切れたのでよかった。
こんな気づきがありました。
次回はついに最終回!
さらにアウトドア要素を強めていくために、いよいよテントでの宿泊が待ち構えています。
今回の経験も活かしてステップアップしていくぞ〜!
取材協力:ライジングフィールド軽井沢
取材・編集/ナカノヒトミ+プレスラボ
写真/飯本貴子