前回、神奈川県海老名市にある「泉橋酒造」を訪れた父と私。酒蔵自慢の日本酒の試飲を楽しんだ後、中でも父が一番気に入ったという「生酛仕込 とんぼラベル 純米大吟醸 楽風舞35%」をサプライズプレゼントした私でしたが……。
後日、父からこんな連絡が。
「どんなおつまみがいいかな?」
ハッ……そこまで考えていなかった……!
せっかくなので「楽風舞」に合うお料理を知りたい!
前回購入した「楽風舞」はうまみ・酸味・甘みのバランスがよく、全体的にどっしりと太い印象のお酒。お酒だけでも十分だけれど、その長所をより引き立ててくれるおつまみってどんなものだろう? 鯛や平目といった白身の刺身だとお酒に負けちゃう気がするし、じゃあ無難に枝豆というのも芸がない気もする……。
このお酒に合うおつまみって、どんなモノなんだろう? 一緒に飲むならちょっと気の利いたおつまみも作って、お父さんをアッと言わせたい!
そこで! 今回はこのお酒と料理の「マリアージュ」を意識したおつまみレシピを、料理研究家の方に教えていただきました。
教えてくださったのはこちら、「めざましテレビ」などで活躍中の料理研究家・浜口恭子さん。
以前バーを経営していたこともあるほどお酒ラヴァーな浜口さん。
初めて「楽風舞」を飲んだ感想は、「濃厚旨口って感じですね~♪ 冷やしてからいただくのが良さそう!」とのこと。
それでは先生、ご指導のほどお願いします。レッツクッキング~!
まずは一品目! 楽風舞のクリアな味わいと薬味のさわやかな香りがよく合う一品
【油揚げの薬味おろし和え】 所要時間約10分
★材料(2人前)
油揚げ 1枚
大根 約3cm
小口ねぎ 3本ほど
みょうが 1個
大葉 3枚
★調味料
醤油、七味、かつお節 適量
<作り方>
1.大根の輪切りをすりおろし 水気を軽くしぼる
2.油揚げは熱湯で油抜きした後、カリカリになるまでフライパンで焼き、食べやすい大きさにカット。
3.ねぎ、みょうが、大葉を細かく切る
4.材料をすべてボウルで混ぜ合わせる
5.器に盛り、醤油を回しかけて完成!
※好みで七味をかけてもOK
味つけがシンプルだからこそ、薬味3種類のさわやかな香りと「楽風舞」のクリアな味わいが調和した一皿に。
フレッシュな芳香に鼻をピクピクさせながらお酒をグビグビ……ああ、もうお猪口が離せません! 薬味が主役の、香りを楽しむおつまみ。なんだか新鮮です。ときおり顔を覗かせる油揚げのカリカリ食感も楽しいこと! サラダ感覚で食べられるから、最近食生活に気を遣い始めたお父さんも罪悪感なく食べられること間違いなしです。
浜口さん「薬味の量はお好みで調整してくださいね。油揚げの代わりに豆腐を使うとよりヘルシーになりますよ♪」
井上「豆腐もいいですね! 実はうちの父、今まで栄養やバランスのことなんて全然気にしていなかったのですが、このところ急に豆腐を食べるようになったんです。といってもほとんど冷奴(笑)。こういうアレンジは絶対喜びます!」
お腹も満足、楽風舞を使った「おかず系」おつまみ!
続く二品目は先ほどとは一転、お腹も満足できる“おかず系おつまみ”!
【豚バラ肉のじゃが餡〜楽風舞仕立て〜】 所要時間約15分
★材料(2人前)
豚バラ肉 200g
じゃがいも 1個
生姜 一欠片
★調味料
醤油 大さじ1と1/2
みりん 大さじ1と1/2
「楽風舞」 大さじ1と1/2
砂糖 大さじ1
バター 適量
辛子 適量
<作り方>
1.皮をむいたじゃがいもを電子レンジで加熱する(600Wで3分)。熱いうちにビニール袋に入れ、ふきんなどを使って潰す
2.熱したフライパンにバターを溶かし、醤油、みりん、砂糖、「楽風舞」、生姜を投入。さっと煮詰めたら1のじゃがいもを入れる
3.豚肉は茹でて水気を切っておく。2のじゃがいも餡をかけ、茹でておいた絹さやを盛り、お好みで辛子を添えて完成!
料理にも「楽風舞」を使うってところがニクいったら!
豚肉のうまみが加わった素朴な甘みに「楽風舞」の華やかな味わいが優しくマッチし、親しみやすい家庭料理が余韻まで楽しめる上品な一皿に変身しちゃいました。
辛子もいいアクセントになっていて、もうお酒が止まらない~!
おまけにおかず的な要素もあって、これ一皿で満足できちゃうのも実はうれしい。じゃがいもを餡にするという目から鱗のアイディアは、他の料理にも取り入れられそうですね♪
浜口さん「生姜は香りが飛びやすいので、最後に入れましょう♪」
井上「2品目もあっという間にできちゃいましたね!じゃがいもを潰すくらいなら父にもできそうだし(笑)、一緒に作ってみたいです!」
今回ご紹介したおつまみは、お酒との相性を考慮しつついずれもお手軽に作れちゃうもの。次の帰省でお父さんに作ってあげるのが楽しみです。
みなさんもおいしいお酒が手に入ったら、一緒におつまみもふるまってみてはいかがでしょうか?
取材・編集/井上こん+プレスラボ
写真/安井信介