贈りものをいただいたら、お礼はどのように伝えるのがよいのでしょうか。特に宅配便で届いた場合などは、電話にしようかメールにしようかなどと悩んでしまうことも。女子部JAPAN(・v・)部員のリアルな声を交えながら、いまどきのお礼の伝え方を紹介していきます。シリーズを読み込めば、贈りもののプロになれるかも!第9回は、「お礼状」についてお送りします。

1、贈りものが届いたとき、お礼を何で伝える?

贈りものをいただくときは、直接会って手渡されるか、宅配などで届く場合があります。直接会っているなら、お礼はもちろんその場で伝えられますが、宅配の場合はみなさんどうしているのでしょうか。

女子部JAPAN(・v・)部員に調査したところ、お礼をする手段は54%が「メールを送る」と回答しています。続いて、29%が「電話をする」で、手紙を書くという人は1人だけでした。

画像: 1、贈りものが届いたとき、お礼を何で伝える?

メールでお礼をするという人が半数以上という結果でしたが、なかには相手の年齢によって、メールや電話、もしくは手紙と手段を変えているという人も数名いました。相手の年齢が若い場合や親しい関係であれば、メールやLINEなどのメッセージアプリでお礼の言葉を伝えるのもいいでしょう。ただし、相手が目上の方や高齢の方であれば、電話や手紙でお礼を伝えるのが大人のマナーです。

とくに、贈りものを宅配で受け取った時は、届いたことを伝えるためにも、すぐに電話か手紙でお礼を伝えましょう。贈り主はきちんと届いたか心配しているものです。もし、お返しの必要がある贈りものの場合は、なるべく早めにお返しを用意するようにしましょう。

電話でのお礼は、実際にお互いの声を聞きながら会話ができるので、気持ちを伝えやすいのが特徴です。電話をかける時のマナーで一番大切なのは時間帯です。早朝や夜はできるだけ避け、9時〜20時を目安にかけましょう。食事の時間帯も避けるようにします。また、留守電になった場合は「こちらから、またかけ直します」というメッセージを残します。相手が折り返してくれた場合にも、「いったん電話を切って、私からかけ直しましょうか?」と申し出るのがマナーです。

2、お礼状を書くにあたって気をつけたい4つのポイント

画像1: 2、お礼状を書くにあたって気をつけたい4つのポイント

電話でのお礼は気持ちが伝わりやすいですが、仕事などで忙しくされている相手とは、なかなかつながりにくいこともあります。その場合は、メールもひとつの手段ではありますが、目上の方やお世話になった方には、手紙でお礼を伝えるのもいいでしょう。では、手紙でお礼をする場合には、どんなことに気をつけなくてはいけないのでしょうか。

<ポイント1>
お礼状を出すのは2〜3日以内を目安に

お祝いをいただいたときに出すお礼状は、タイミングがとても大事です。「お祝いをもらってうれしい」という気持ちを伝えるのが目的ですので、簡潔な文でもOK。できるだけ、贈りものを受け取ってから2〜3日以内に出しましょう。タイミングを逃してしまうと、どんどん出しづらくなってしまいます。

<ポイント2>
目上の方には封書、親しければハガキやメッセージカードで

相手がどのような関係かによって、お礼状の形式は変わってきます。目上の方やお世話になった方には、封書による手紙で気持ちを伝えるのがマナーです。友達や家族、親しい間柄であれば、ハガキやメッセージカードで出してもいいでしょう。ハガキの場合は、内容が第三者の目に触れてしまうことも忘れずに、内容に気をつけて書くようにしましょう。

封書の場合は、茶封筒は避けて白無地の封筒を使用します。親しい間柄であれば、カラーや柄入りでもいいでしょう。正式な手紙の場合は裏紙がついた二重封筒を使用すると、丁寧な印象を与えます。ただし、弔事やお見舞いの手紙の場合は、不幸が重ならないようにという意味で一重の封筒を使いましょう。また、横書きはカジュアルな印象を与えてしまうため、目上の方やご高齢の方には、便箋も封筒の表書きも縦書きにするのがマナーです。

あらたまった手紙・ハガキの場合は、修正液は使わないのが基本的なマナーですが、もし書き間違えてしまった場合、親しい間柄であれば修正液で直してもOKです。ただし、その場合も、名前の書き間違えには修正液を使ってはいけません。親しい間柄でも失礼に当たるので、新しく書き直すようにしましょう。

<ポイント3>
時候のあいさつがひと言あるだけで、印象も変わる!

手書きの手紙はもちろん、メールであっても、季節を感じるひとことを上手に盛り込んでみると、素敵なお便りになります。時候のあいさつは季節の花や植物の様子を描写したり、季節のイベントに触れてみるのもいいですね。春から初夏の時期であれば、「うららかな春日和が続いておりますが…」や「青空に鯉のぼりが映えるこの頃ですが、いかがお過ごしですか」などという書き出しでもいいでしょう。

文章の締めくくりには、気候に合わせて相手の体調を気遣う言葉や活躍を祈る言葉を選んでみましょう。とくに、目上の方やご高齢の方への手紙にはあいさつの仕方にも気をつけましょう。

<ポイント4>
具体的な内容を書くと、相手に伝わりやすい!

いただいた品物を食べたり、使ってみたりした感想や、家族の反応などを具体的に記すと、相手にもうれしい気持ちが伝わりやすいでしょう。お花や帽子、装飾品など品物の種類によっては、自分と一緒に写した記念写真などを同封すると、より印象深いお礼状になるでしょう。

なかには、お礼と一緒に具体的な感想をもらったことで、相手に喜んでもらえたことが伝わってきたという部員も。

画像2: 2、お礼状を書くにあたって気をつけたい4つのポイント

また、入学祝いなど子どもへのお祝いに対するお礼状であれば、子どもが喜んで使っている様子を手紙で伝えたり、自分で手紙を書ける年齢であれば、子どもからのお礼を一筆でも添えるといいですね。

手紙の内容で気をつけたいのは、贈りものの評価をすること。「高級なものをいただき…」などと書いてしまいがちですが、品定めはマナー違反です。先ほどご紹介したように、もらってどのようにうれしいのかを伝えるのがポイントです。

3、電話でのお礼で失敗することもある!?

電話でのお礼は、うれしい気持ちを直接自分の言葉で伝えられるので便利ですが、場合によってはスムーズにお礼が伝えられないこともあります。なかには、こんな悩みを抱えている人もいるようです。

画像1: 3、電話でのお礼で失敗することもある!?

電話でのお礼は、かける相手の都合もあるので、留守でなかなかつながらないことも。その場合は手紙にするなど、臨機応変にお礼の仕方を変える必要があります。

また、メールやLINEの場合は、ちょっとした表現の仕方で誤解を招いてしまう場合もあります。

画像2: 3、電話でのお礼で失敗することもある!?

メールでお礼をする場合は、少し注意が必要。メールには文章の書き方によっては誤解されてしまったり、感情が伝わりにくいというデメリットがあります。また、お礼にメールを使うことで「手軽に済ませられた」という印象を与えてしまう場合もあります。そのため、できるだけ、文章の中にうれしい気持ちの表現を加えるように心がけましょう。

<ミニコラム>
お礼状に欠かせない、「頭語」「結語」の決まり文句と季節のあいさつ文

画像: 第9回 メールや電話でもOK?イマドキ「お礼状」の常識・非常識/きめ細やかな贈りもの講座

お礼状などあらたまった手紙を書く場合は、「こんにちは」にあたる冒頭の「頭語」と、「さようなら」にあたる最後の「結語」を使う基本構成を守ることが大切です。これを守ることで、丁寧な印象になります。頭語と結語の組み合わせは目的や相手によって使い分ける必要があり、頭語と結語は一対で覚えるようにします。

<お祝いやお礼、あいさつ状の場合>

頭語:拝啓―結語:敬具

頭語:拝呈―結語:拝具

<目上の人へ向けてあらたまった手紙の場合>

頭語:謹啓―結語:敬白

頭語:謹呈―結語:謹言

そして、頭語の後に続けるのが季節のあいさつです。季節が感じられるひと言を添えることで、相手の印象に残る素敵なお礼状になるでしょう。そこで、季節ごとに使えるあいさつ文をご紹介しましょう。

【4月】
桜花らんまんの季節、いかがお過ごしでしょうか
うららかな春日和が続いておりますが…

【5月】
風薫るさわやかな季節になりました
青空に鯉のぼりが映えるこのごろです

【6月】
鮮やかな紫陽花の花をながめつつ、青空を待つ季節
衣替えの季節、軽やかな半そでに夏を感じるようになりました

【7月】
梅雨明けが待ち遠しい今日このごろ
夏祭りで町がにぎわいだす季節

【8月】
暑さがますます厳しくなってまいりました
前を向いてすっとのびる向日葵に、元気をもらう日々です

【9月】
残暑もやわらぎ、涼風が秋の訪れを感じさせます
日に日に秋色が深まってくる今日このごろ

【10月】
山も色づき、秋が深まってまいりましたね
秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか?

【11月】
日増しに寒さが加わり、日が短くなってきました
小春日和の穏やかな日々ですが…

【12月】
師走をむかえ、ご多忙な日々をお過ごしかと存じます
夜、きれいな星に目を奪われる季節です

【1月】
よいお年をお迎えになったことと存じます
寒に入り、寒さの厳しい日が続いております

【2月】
立春とはいえ、まだ寒さが身にしみる日々ですが…
梅の花が咲きはじめ、春の兆しを感じられるようになってまいりました

【3月】
あたたかな春の日差しに心が和む今日このごろ
桃の節句もすぎ、春めいてまいりました

お礼状の末尾には、「末筆ながら、皆様のご健康をお祈りいたします」や「時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます」「末筆にはなりますが、くれぐれもお体を大切になさってください」など、相手の暮らしに思いを寄せる一文で締め、最後に「結語」を使います。

贈りものやお祝いをいただいたら、なるべく早めにお礼を伝えることが大切です。相手の都合やその関係性によって、電話や手紙、メールなど、お礼の仕方も臨機応変に使い分けることで、タイミングを逃さずにお礼を伝えることができます。また、相手に失礼のないお礼の方法やマナーを知っておくことで、その後のお付き合いにも良い影響があるでしょう。

女子部JAPAN(・v・)

シニア向けのスマホ講座のカリキュラム作成や講師を担当、スマホの使い方ガイドを制作・監修するなどをしている女子集団。スマホ以外でも、女子にまつわるさまざまな情報を発信したり、イベントを開催しています。

イラスト/なかがわみか

参考文献/手紙の書き方と贈り物のマナー 著・矢部惠子 
     贈り方とマナーとコツ 監修・岩下宣子 
     マナーのすべてがわかる便利手帳 監修・岩下宣子 
     高島屋のしきたり事典 著・高島屋
     おつきあいのマナー新辞典 朝日新聞出版

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