父へ陶芸のギフトを。ろくろを回して蘇った、父との思い出
わたしの父を一言で表すと、「まじめ」の三文字に尽きると思う。
家族を支える大黒柱として、平日は文句も言わずに朝から晩まで一生懸命働き、休日は毎週疲れた身体で家族サービスをしてくれた。仕事の愚痴なんて一度も聞いたことがないけれど、じつは疲れきってほとんど鬱状態になったこともあったと大人になってから聞いた。しかも、二度も。
資産運用に詳しく、計画を立てることや堅実であることを大切にしている、とても道徳的で正義感の強い人。それが、わたしの父だ。
今回だんらん日和編集部から「お父さんかお母さんに、なにか手作りでプレゼントをしてみませんか?」と言われたとき、わたしは即答していた。
「お父さんにしま...