せっかくiPhoneで撮るなら、できるだけ素敵に写真に残したいですよね。iPhoneは、撮りたい物を画面に写してシャッターを切るだけでも、ある程度キレイに撮影できます。しかし、より魅力的な写真に仕上げるには、ピントの合わせ方や画面の明るさ調節など、ちょっとしたコツが必要。第5回目では、ワンランク上の写真に見せる撮影方法について丁寧に解説していきます。
撮影画面の各ボタンを覚えましょう
被写体にピントを合わせて撮影する
iPhoneのカメラは自動的に被写体にピントが合うようになっていますが、画面の中に自分が一番見せたい物がある場合は、そこにピントを合わせることができます。
画面に被写体を写したら、一番見せたい部分を軽くタッチするだけ。タッチした部分に黄色い枠と太陽が表示され、そこにピントが合います。
この状態で、できるだけiPhoneを動かさずに白丸のシャッターボタンをタッチしましょう。
画面の明るさを調節して撮影する
一番見せたい被写体を軽くタッチすると、画面に黄色い枠と太陽のマークが出てきます。
この太陽のマーク部分を指で押さえて、そのまま指を上下に移動させます。すると、画面が明るくなったり暗くなったりと明るさの調整ができます。
室内で撮影するときや、逆光で画面が暗いときは、このように画面の明るさを調節して撮影するのがおすすめです。
太陽マークを調節するよりも、もっと簡単に明るさの調節をすることもできます。画面内で暗い部分を軽くタッチすると、画面全体が明るくなります。
逆に、明るい部分をタッチすると、画面全体が暗くなります。
風景写真はHDRでキレイに撮影!
風景などを写真に撮ると、明るすぎて白く飛んでしまう部分や、逆に逆光気味で影になる部分が真っ黒になってしまうなど、肉眼で見るのとは違う写真に写ってしまうことがあります。そこで活躍するのが「HDR」という機能です。「HDR」とは、露出の異なる複数枚の写真を合成して、良い部分だけを残してくれる機能。肉眼で見るのに近い色の自然な写真に仕上げてくれます。
iPhone 8以降の機種であれば、「HDR」は自動的にオンオフされるように設定されているので、何も設定する必要はありません。風景写真などを撮影するときに、「HDR」で撮影した方がよいとiPhoneが判断すると、自動的にキレイに仕上げてくれます。
iPhone 7以前の機種の場合、撮影画面の左上に「HDR」という文字が入っています。「HDR」の文字をタッチして、「自動」をタッチしておけば、iPhone 7でも自動的にiPhoneが判断して、風景写真などをキレイに仕上げてくれます。
海や風景や水平ラインを表示させて撮影する
海や風景などを撮影するときに、水平のラインが少し傾いていると、なんとなく違和感のある写真になってしまいます。
そんな時は、水平と垂直の線を画面に表示させてから撮影するのがおすすめです。これを「グリッドライン」と言います。これを表示させるためには、ホーム画面の「設定」をタッチしましょう。
表示されたグリッドラインに合わせてiPhoneの傾きを調節して撮影すれば、水平や垂直をきちんとキープして撮影することができます。
〈ミニコラム〉
海や建物など傾いている写真はあとから修正できる!
グリッドラインを使って、水平に撮影する方法をご紹介しましたが、傾いたまま撮影してしまった写真でも、あとから修正することができます。
「写真」を開いて、修正したい写真をタッチして表示させ、右上の「編集」をタッチ。
写真の下に小さな三角マークがあるので、それを左右に動かすと角度を調整することができます。表示されている平行の線を見ながら調節しましょう。調整ができたら右下のチェックをタッチ。
まとめ
iPhoneの写真撮影では、シャッターを切る前に明るさを調節したり、構図を整えたりと、さまざまな機能が用意されています。ただ写真を撮るだけではなく、より印象的な写真に仕上げるために、それらの機能を上手に使ってみましょう。まずは、明るさを調節したり、グリッドラインを表示させて撮影するだけでも、見た人の印象に残る素敵な写真を撮影することができますよ。
女子部JAPAN(・v・)
シニア向けのスマホ講座のカリキュラム作成や講師を担当、スマホの使い方ガイドを制作・監修するなどをしている女子集団。スマホ以外でも、女子にまつわるさまざまな情報を発信したり、イベントを開催しています。
イラスト/なかがわ みか